こんにちは、E-M-Wです。
今回は3月11日,12日にグランフロント大阪のパナソニックセンターで開催されたPanasonic LUMIX GH5のデビューイベントに行ってきました。
Contents
GH5のデビューイベントの内容
GH5タッチアンドトライ
GH5実機を試用した感想はこちらの記事に書いています。
Panasonicレンズの展示
イベント会場はパナソニックセンターセミナールームで自分が到着した時に多くの人がセミナーに参加したり、GH5の試遊機を触っていました。
一刻も早くGH5を触りたかったのですが、入り口にはPanasonicから発売されたレンズがショーケースに入れられ展示されていました。
左のショーケースには標準レンズ・真ん中上のショーケースには望遠レンズ・真ん中下のショーケースはLEICA DG レンズ・右のショーケースは単焦点レンズと並んでおりその総数はなんと40本です。
今回はGH5のイベントなのでPanasonicのレンズのみの展示ですが、ここにOLYMPUSやその他マイクロフォーサーズ規格のレンズが全て揃うと100本以上のラインナップになり、壮観でしょうね。
それ以外の展示
会場内にはGH5の試遊機以外にも色々な展示物がありました。
他社のカメライベントでも定番のカメラボディの分解したものを展示しています。 この手の展示は男心をくすぐりますね。
こちらはレンズ式手振れ補正ユニットとボディ式手振れ補正ユニットの展示です。
これはPanasonicが誇るAF技術である空間認識技術(DFD)を説明するコーナーで、走っている模型の列車をAFがどれだけ追従するかをモニター上で確認することができます。
一般的には動き物はコントラストAFより位相差AFや像面位相差AFの方が優れているというのが定説ですが、このDFD+コントラストAFは全くの別物でした。
DFDが被写体との距離を常に検出しているらしく、列車にAFが永遠と追従し続けていました。
正直今までPanasonicの動体追従性能を舐めていましたが、このデモや説明員の方の話を聞いてその凄さを実感しました。
動体撮影に定評があるOLYMPUSのフラグシップ機のE-M1 Mark Ⅱと動体撮影で対決してみたいですね。
それ以外には6Kフォトで撮影した写真の展示や4K撮影した動画をモニターで流していました。
プロカメラマンの上田晃司氏によるGH5セミナー
今回のイベントでGH5を試用するのと同じぐらい楽しみにしていたのがこのセミナーです。 このセミナーはプロカメラマンの上田晃司氏がGH5の魅力について語ってくれるという内容になっています。
上田晃司氏について
冒頭では、自身の紹介をされていました。 上田晃司氏はプロ写真家として有名ですが、もともとは動画を撮影されていて、現在は写真と動画のどちらも撮影されているそうです。
Panasonicのカメラをフォーサーズ時代から使用されており、GH4も愛用されているそうです。
GH5について解説
今回のセミナーの話で特に興味深かった話を抜粋します。
静止画編
- 以前のLUMIX機と写真の色作りが変わった。今までのLUMIX機で撮影した写真はニュートラルな仕上がりだったが、ここ最近は色鮮やかでメリハリのある写真が好まれているためGH5もそちら側にシフトしている。
- マイメニューという機能が搭載されており、よく使う機能を登録すると一括して管理することができる。 マイメニューからの表示という項目をONにするとメニューボタンを押すと一発でマイメニューに飛ぶことができる。
- 手振れ補正DUAL I.S.2を使用すれば、シャッタースピード1/10秒でも余裕で止めることができ、中望遠レンズでもシャッタースピード1/20秒でも止まる。
- 4KフォトではプリントできるサイズはA3ぐらいが限界だが6Kフォトであれば、A1までプリントできる。
- 4Kフォト、6Kフォトを使う際はシャッタスピードを速くした方が良い。シャッタスピード優先モードで1/500秒より速く設定するのがオススメ。
動画編
- GH4は4:2:0 8bitでSDカードに保存だったのがGH5はSDカードに4:2:2 10bitを記録できるようになった。 これにより2倍の色情報と64倍の情報量を持ち、色の再現性能やグラデーションの滑らかさ、対グレーディング性能が向上している。
- GH4はドットバイドット方式を採用していたので、画角が1.3倍になり望遠側は強いが広角側には弱く、レンズのボケをフルに生かせなかった。GH5はセンサー体格フル読み出しになったので、画角は静止画撮影時と変わらないので使いやすく、広角レンズを生かせやすくなり、レンズのボケ感を活かせるようになった。
- 静止画同様ローリングシャッター歪みが軽減された。
- HDMIがTYPE DからTYPE Aに変更されモニターにつなぐ際に便利になった。
12ストップ分のダイナミックレンズを実現するV-Log Lを搭載している。 ちなみにV-Log とは簡単に表すとネガフィルムに近い特性を持っていて、逆にビデオガンマはポジフィルムに近い特性を持っている。
- シネライクDはそのままの素材を編集して使えるので、時間がない時や自然風景を綺麗に撮りたい時に使うと良い
- V-Log Lは映画っぽく仕上げたい時などに使うと良い、ただし素材をそのまま使うことはできず、REC.709に変換しなければいけない。(静止画で言うところのRAWデータのようなもの。)
- V-Logはアンダーがわかりにくく扱いが難しいが、GH5には波形モニター・ベクトルスコープ表示が追加されたので扱いやすくなった。
- V-Logは仕上がりがわかりにくいという難点があるがLUTアシスト機能を使用すれば、仕上がりを確認しながら撮るができる。
- V-Logはグレーディング(色の調整)をして仕上げます。 グレーディングにはLUT(Lookup table)を使うと便利になる。
- オススメのLUTは無料で使えるブラックマジックデザインの「Davinci Resolve」がオススメ。
- 動画撮影時のシャッタースピードの設定はフレームレートの2倍すると良い。
- 露出を固定するためにマニュアルモードで撮影すると良い。
- 日中の明るいレンズを使用した時やシャッタースピードを遅くできない時はNDフィルターを使用する。
- 1カットはできるだけ短く撮った方が良い。 動画を繋げるときのことを考えて、前後長めに撮ってのりしろを作っておく。
最後に
今回のイベントでGH5を試用できたのはもちろん良かったのですが、それと同じぐらいこのセミナーの内容も良かったです。
自分は動画撮影の経験はほとんどありませんがとてもわかりやすく解説してくださったので、動画撮影に興味が湧いてきました。
動画も静止画もハイスペックなミラーレス一眼カメラ「GH5」から目が離せませんね。