こんにちは、E-M-Wです。
2016年9月20日にOLYMPUSのミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1 Mark Ⅱ」が発表されました。
2013年10月に先代機のE-M1が発売され、3年以上の時を経てこのE-M1 Mark Ⅱが登場します。
今回はこの新旧E-M1のスペックの違いを検証していきたいと思います。
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E-M1とE-M1 Mark Ⅱのスペック比較
この画像はE-M1 Mark ⅡがE-M1と比較してどれだけ性能がアップしたかを示したものです。
画素数
E-M1は有効画素数 1628万画素、総画素数 約1685万画素でしたが、E-M1 Mark Ⅱは25%アップの有効画素数 2037万画素、総画素数 約2177万画素になりました。
画素数がアップすると心配なのは高感度ノイズだと思いますが、ePHOTOzineの掲載されているオリンパスイメージンググローバルマーケティングマネージャーの寺田氏のインタビューによると、「画素数は上がったが、新しい画像処理エンジンTruePic VIIIの採用したため、高感度ノイズがE-M1と比較すると1段分改善している。」そうです。
RAWデータのバッファー容量
E-M1のRAWデータのバッファー容量(連写H・10fps時)は41コマでしたが、×2倍と書かれているので、E-M1 Mark Ⅱ約82コマのバッファー容量を持つことになりそうです。
データの書き込み速度
データ書き込み速度がE-M1と比較して3倍の速さになります。
EVFのレスポンス
E-M1のEVF表示タイムラグが0.016秒だったのに対し、E-M1 Mark Ⅱは0.0006秒となりました。
ちなみに最高フレームレートは120fpsで、光学ファインダーのような自然な見え方をするようです。
AF測距点の増加
E-M1のAF測距点は81点でしたが、E-M1 Mark Ⅱでは121点に増加しました、更に121点すべてがクロスセンサーになっています。
動画の解像度
E-M1では、1920×1080のフルHDが撮影出来る限界でしたが、E-M1 Mark Ⅱでは約4倍の解像度を誇る4096×2160のデジタルシネマ4Kや3840×2160の4Kに対応しています。
手振れ補正
E-M1の代名詞でもある5軸手ぶれ補正。 E-M1は補正効果は4.0段分でしたがこのE-M1 Mark Ⅱでは5.5段分の補正を実現しました。
さらにレンズ内手振れ補正をもつ一部のレンズと組み合わせることで、なんと驚異の6.5段分の補正効果を得ることができます。
これだけの補正効果があれば三脚を使用する機会がますます減りそうですね。
S-AF時の連写速度
E-M1では、S-AF時の最高連写は約10コマ/秒でしたが、このE-M1 Mark Ⅱはメカシャッター使用時で約15コマ/秒です。
そして、電子シャッターを使用すると、驚愕の約60コマ/秒の超高速連写を可能にします。
C-AF時の連写速度
もちろんS-AF時の連写だけではなく、C-AF時の連写速度も飛躍的に性能アップしています。 E-M1では、AF/AE追従で最高9コマ/秒だったのが、E-M1 Mark Ⅱでは最高18コマ/秒の超高速追従連写を可能になります。
ちなみにこの18コマ/秒の連写は、電子シャッターでの連写になっています。 電子シャッターは画像が歪むデメリットがありますが、OLYMPUSの説明によると歪みはほとんどでないそうです。
起動時間
カメラの起動時間が50%速くなるそうです。 E-M1の起動時間の具体的な数字はわかりませんが、かなり速くなるようですね。
その他の変更点
これら以外にもE-M1からE-M1 Mark Ⅱに進化したことによる変更点はたくさんあります。
ISO感度
常用iso感度の上限が6400になり、iso lowがiso64相当になっています。
対応するSDカード
E-M1では、スピードクラス「UHS-I 」に対応していましたが、E-M1 Mark Ⅱでは「UHS-II 」に対応しています。
「UHS-II 」の最大転送速度は312MB/秒なので、高速連写が売りのE-M1 Mark Ⅱには相性抜群ですね。
ダブルカードスロット
E-M1 Mark Ⅱでは、カメラ本体に2枚のSDカードを同時に使用することができるようになりました。 これにより、JPEGとRAWを別々のSDカードに保存したり、2枚のSDカードに同一の画像を記録してバックアップを取るなどが可能になります。
背面モニター
背面モニターがチルト液晶から、バリアングル液晶に変更されました。
付属フラッシュ
FL-LM2からFL-LM3に変更されました。 FL-LM3はE-M5markⅡから採用されたフラッシュで、上に90度、左右に180度回転して、バウンスを行うこともできます。
そして、アクセサリーポート2は廃止となります。
ハイレゾショット
E-M5markⅡやPEN-Fの搭載されているハイレゾショットが追加されました。
ちなみにハイレゾショットとは、0.5ピクセル単位でセンサーをずらして8回撮影した画像を元に5000万画素の超高解像度の写真を作り出す機能です。
バッテリーの変更
バッテリーが「BLN-1」から「BLH-1」に変更され電池の容量が37%増加しました。
「BLN-1」では、CIPA基準で約350枚の撮影が可能だったので計算上は480枚の撮影が可能になるようですね。
バッテリー容量は増加しましたが、付属の充電器を使用すれば従来のものより50%速く充電を行えるそうです。
パワーバッテリーホルダーの変更
パワーバッテリーホルダーが「HLD−7」から「HLD−9」に変更されました。
このHLD−9で特に良かった変更点は何と言っても十字ボタンが追加されたことでしょう。これで縦位置でも素早くAFポイントを変更することができるようになります。
入出力端子
E-M1 Mark Ⅱでは待望のUSB3.0に対応しました。これにより、PCに撮影画像を転送するスピードが速くなります。
そして、リモコン端子(2.5mmピンジャック)が追加され、新しく発売されるレリーズケーブル「RM-CB2」を使用することができます。
大きさを比較
E-M1の本体サイズは幅130.4m×高さ93.5mm×奥行き63.1mmで、E-M1 Mark Ⅱの本体サイズは幅134.1mm×高さ90.9mm×奥行き68.9mmになります。
上のカメラがE-M1 Mark Ⅱで下のカメラがE-M1です。
E-M1 Mark ⅡはE-M1に比べて、横幅・厚さは大きくなっていますが、ペンタ部の高さは低くなっています。
今度は上から両機種を見比べてみます、左がE-M1 Mark Ⅱで右がE-M1になります。
E-M1に比べてE-M1 Mark Ⅱはグリップ部分が大きく、握りが深くなっているのでホールド感が良くなっているようです。
まとめ
E-M1からかなりのスペックアップされていて、フラグシップ機の名に恥じない仕上がりですね。 そして、いつ発売日されるのか、一体値段はいくらになるのかも早く知りたいですね。