こんにちは、E-M-Wです。
今回は3月11日,12日にグランフロント大阪のパナソニックセンターで開催されたPanasonic LUMIX GH5のデビューイベントでGH5の実機を触ってきました。
GH5試用レビュー
今回試用したのはGH5+LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0の組み合わせと、GH5+LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2+パワーバッテリーグリップ DMW-BGGH5の組み合わせです。
今回短い時間しか触っていないのですが、その中でわかったことを書いていきたいと思います。
ちなみに自分は同じマイクロフォーサーズ機のE-M1 Mark Ⅱを使用しているので、E-M1 Mark Ⅱとも比較も交えて解説していきます。
外観
ボディサイズと重量
本体サイズ(幅×高さ×奥行き) | 重量(バッテリー、メモリーカード含む) | |
GH4 | 132.9×93.4×83.9 | 約560g |
GH5 | 138.5×98.1×87.4 | 約725g |
E-M1 | 130.4×93.5×63.1 | 約497g |
E-M1 Mark Ⅱ | 134.1×90.9×68.9 | 約574g |
まず、ボディサイズですが、横の置かれていたGH4と比較するとGH5は結構大きくなったという印象です。 E-M1もE-M1 Mark Ⅱになり少し大きくなりましたが、それ以上にGH5は大きくなったと感じました。 そして、重量もアップしており手に持つと結構ズッジリとした感じです。
このように大きく重くなりましたが、グリップの形状が良いためホールド感はGH4より良いと感じました。
ダブルSDカードスロット
先に発売したOLYMPUSのE-M1 Mark Ⅱ同様にGH5もSDカードスロットが2基搭載されているダブルSDカードスロットを採用しています。 ただし、E-M1 Mark Ⅱはカードスロットの一基がUHS-2対応でもう一基はUHS-1対応なのですが、このGH5は両カードスロットともにUHS-2対応です。 この点はGH5に軍配が上がりますね。
ジョイスティック
個人的に気に入ったのはフォーカスレバーの斜め下にある新たに追加されたジョイスティックです。 もともと、Panasonic機には、タッチパッドAFと言ってファインダーを覗きながらタッチパッドをなぞってAF位置を移動させる便利な機能がありました。 従来機では、この方法だけでも快適に操作できたのですが、本体が大きくなったGH5でファインダーを覗きながらこのタッチパッドAFをすると画面の端の方まで動かしにくいことからこのジョイスティックが採用されたようです。
このジョイスティックは操作性がとてもいいので他社も是非真似して欲しいですね。
ちなみにGH5専用のバッテリーグリップ「DMW-BGGH5」にもこのジョイスティックは採用されているので縦位置でも快適にAF位置を動かすことができます。
EVFと背面液晶
368万画素のEVFは高精細でとても見やすかったです。そして、背面液晶との色味に違いもほとんどなく同じように見えます。 EVFはどんどん進化しているのでOVFが必要なくなる日もそう遠くないかもしれませんね。
背面液晶も162万画素と高精細になっています。 そして、GH5ではRGBWモニターを採用しており、従来のRGBモニターに比べて、屋外など明るい場所でも見やすくなったと説明員の方が言っていました。
機能・性能
今回のイベントではGH5で撮影したデータは残念ながら持ち帰りなかったので、文章のみの解説となります。
手振れ補正
GH5+対応レンズを使用することで可能な手ブレ補正機能 「Dual I.S.2」を使用すれば、5段分の手ぶれ補正効果があり、ボディ側の手振れ補正だけでは苦手な望遠域でも効果があるそうです。
実際に手振れ補正を試してみたところ、確かに今までのPanasonicの機種より手振れ補正が強力になったと感じました。
が、OLYMPUSの5軸シンクロ手ぶれ補正(Panasonic同様、ボディ側の手振れ補正とレンズ側の手振れ補正の合わせ技)と比較すると少し物足りないと感じます。(OLYMPUSの5軸シンクロ手ぶれ補正は最高6.5段分の補正効果です。)
ローリングシャッター歪み
GH5はセンサーの読出し速度がGH4と比べ2倍に向上しているらしくローリングシャッター歪みが殆どでないと説明員の方がおっしゃっていました。
ローリングシャッター歪みにどれだけ強くなったかテストするために、電子シャッターで左右に振ったペンを連写撮影し、どのように写っているか確認してみました。
同じシチュエーションを従来の電子シャッター搭載機で撮影するとペンはぐにゃぐにゃに歪んで写るのですが、GH5で撮影したらペンはほぼ真っ直ぐに写るという結果になりました。(撮影データは残念ながら持ち帰れなかったので画像はアップできません。)
電子シャッターは動く被写体には使用できないというのが定説でしたが、そんな常識は近い将来完全に覆りそうですね。
6Kフォト
6KPhotoとは、6K動画から約1800万画素の静止画を30コマ/秒で切り出すことができる機能です。
実際の使ってみましたが、使い方も簡単でした。
まず、ドライブモードダイヤルを6KPhotoモードに選択し、シャッターボタンを押している間は撮影し続けて(撮影中は連写音がなる)、終了時はシャッターボタンを離します。
そして、撮影後は撮影した写真の中からお気に入りを選んで保存するだけです。
これ以外にも、シャッターボタンを押して(押しっぱなしではない)撮影開始しもう一度シャッターボタンを押すと終了するモードやシャッターボタンを押した前後1秒間を記録する6Kプリ連写もあります。
また6KPhoto撮影後も写真の選択はカメラ本体で行なわずに、PanasonicのPCソフトのPHOTOfunSTUDIOを使用しPCで行うことも可能なようです。
ただ残念なことに6KPhotoは動画から静止画を切り出す仕組みなので、RAWデータは保存できずJPEGでの保存となります。
回折補正
風景撮影時やマクロ撮影時に手前から奥までピントを合わせたい時は絞りますが、絞りすぎると回折ボケが発生します。
そんな回折ボケを補正するのが回折補正という機能でする。
使い方はメニュー画面で回折補正の項目をoffからautoに設定するだけです。
説明員の方の話によると設定がONではなくautoなのは、カメラが回折補正が必要か必要ではないかを判断し自動的に行うからだそうです。
ちなみに、この回折補正はRAWデータには適用されません。
最後に
今回少しの時間しか触ることはできませんでしたが、OLYMPUSのE-M1 Mark Ⅱユーザーの自分からしてもこのGH5はとても良いカメラだと感心しました。
E-M1 Mark Ⅱを購入したばかりなのでさすがにすぐ購入はできませんが、後々購入を検討したいと思います。
GH5デビューイベントで開催されたプロカメラマンによるセミナーについての記事はこちら