Topaz Labsの動画品質改善アプリ「Topaz Video AI 4.2」がリリースされました。
この記事ではTopaz Video AI バージョン4.2で追加された新機能の詳細や修正内容などのアップデート情報のわかりやすく解説します。
下記の記事ではTopaz Video AIの基本の機能や使い方・無料体験版の入手方法など、詳しく解説しています。
【2024年】Topaz Video AIとは|新機能・セール情報・無料版入手方法・使い方を解説
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Contents
Topaz Video AI 4.2の新機能や改善内容
Video AI 4.2の詳細
- DaVinci Resolveのプラグイン機能が追加
- Frame Interpolation AIに「Aion」モデルが追加
- エクスポート設定に3D LUTオプションが追加<
- ディスク容量不足の警告オプションの追加
- その他の変更と改善
DaVinci Resolve プラグイン機能
Topaz Video AIのツールをBlackmagic Designの動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で使用できるプラグイン機能が追加されました。
プラグイン機能を使用するにはTopaz Video AI 4.2インストール時にOpen FX Pluginの項目をチェックをします。(忘れた場合、Topaz Video AIを起動を画面上のツールバーのPluginの項目からでも追加可能。)
プラグインの使い方はDaVinci Resolveを起動し、エディットページ・カラーページのいずれかを選び、エフェクト→Open FX→Topaz Video AI→Enhanceでツールを開き、AIモデルを選択します。
プラグインで使用できるAIモデルはEnhancement AIの「Proteus・Iris・Nyx・Artemis」とMotion Deblur AIの「Themis」の5種類で各種パラメーターを調整可能です。(Themisはパラメーター調整項目なし)
なお今回追加されたDaVinci ResolveはBetaバージョンで今後のアップデートでさらに機能が強化される予定です。
Frame Interpolation AIに「Aton」モデルが追加
動画フレームレート補完ツールのFrame Interpolation AIに新たに「Aion」モデルが追加されました。
Aionモデルは高解像度の動画の動きの予測がより正確になり、時間的一貫性の向上し、フレームの重複のない完全な16 倍スローモーション動画が作成可能です。
またAIモデル「Apollo」「Chronos」と比べてアーティファクトとゴーストが減少し、さらに利用できるVRAMの容量に応じてタイル アーティファクトをより減らすことが可能です。
なおTopaz Video AI 4.2のAtonモデルはNVIDIA TensorRTの高速化はサポートされていません。
エクスポート設定に3D LUTオプションが追加
エクスポート設定に3D LUTを適用するオプションが追加され、Topaz Video AIでLUTSを適用できるようになりました。
使い方はPreview &Export SettingsのApply LUTのBrowseから.CUBE形式のファイルを適用するだけです。
この3D LUTオプションは動画・画像シーケンスの両方で可能です。
またプレビューを作成すればオリジナルの映像と3D LUTS適用後の映像の比較もできます。
ディスク容量不足の警告オプションの追加
Performance設定のAdvancedにCritical Low Disk Space Thresholdの項目が追加されました。
Critical Low Disk Space Thresholdはエクスポート先のストレージ容量が少ない場合に警告表示を行うための設定です。
設定できる容量は5GB・10GB・15GB・25GBと手動での数値入力になります。
この機能を設定しておけば、容量不足でのエクスポートの失敗を未然に防ぐことができますね。
Topaz Video AI 4.2のその他の変更点や改善内容
Topaz Video AI 4.2のその他の変更点や改善内容は下記の通りです。
- プレビュー・エクスポートの項目をタブボタンを使用して表示を切り替えるよう変更
- 名称を変更したフルHDのプリセットに古いプリセットが複製されて残る不具合を修正
- 特定のコーデック名によってエクスポートボタンと重なる不具合の修正
- Export Asでファイル名に「#」がついているとファイル名がカットされる不具合を修正
- インターレース済みの動画を読み込むとFPSが2倍になり、Frame Interpolationでエラーが発生する不具合を修正
- エクスポート設定のImage SequenceでAppend original input filename(オリジナルのファイル名を追加)・Append Model name(モデル名を追加)のオプションを追加
- さまざまな回転の不具合を修正
Topaz Video AI 4.2のアップデート方法
Topaz Video AI 4.2はリリースされた2024年2月27日の1年以内にTopaz Video AIを購入したユーザーは無料でアップデートが可能です。
購入から1年以上経過しているユーザーはアップグレードライセンスを購入することでTopaz Video AI 4.2にアップデートが可能になりさらに今後1年間はアップデートが無料で行えます。
上の条件を満たしてTopaz Video AIを起動するとウィンドウにアップデートの詳細が表示されるのでアップデートをクリックし、ダウンロード→インストールでTopaz Video AI 4.2へのバージョンアップが完了します。
Topaz Video AI 4.2の購入方法
Topaz Video AI 4.2はTopaz Labs 公式サイトで購入可能です。
Video AI 4.2価格
- 新規購入価格:299ドル
- アップグレード価格:199ドル
定期的に開催されるセール期間中に購入すれば、さらにお得に購入可能です。
セール情報
- Photo AI 新規価格:199ドル(約30000円)→139ドル(約21000円)
- Video AI 新規価格:299ドル(約46000円)→209ドル(約32000円)
- Gigapixel 新規価格:99ドル(約15000円)→69ドル(約10000円)
- Photo AI・Video AI・Gigapixelのセット 新規価格:597ドル(約91000円)→300ドル(約46000円)
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Topaz Video AI 4.2のまとめ
Topaz Video AIは以前からAdobe After Effectsプラグインとしても使用可能でしたが、Topaz Video AI 4.2でDaVinci Resolveのプラグイン機能が追加されたことで他の動画編集ソフトとの連携がさらに便利になりました。
今後、Adobe Premiere ProやApple Final Cut Pro Xなどのプラグイン機能がリリースされることを期待しています。
ただ、3D LUTオプションは単純に適用できるだけであまり使い勝手は良くないと感じました。効果の強弱を調整するスライダーが追加されるともっと使い勝手が良くなるのでは個人的には思います。
次のバージョンではどのような機能が追加されるのか楽しみですね。
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