こんにちは、E-M-Wです。
前回はレンズの焦点距離について説明していきました。 今回はレンズの絞りについて説明していきます。
絞りとは
絞りとは、レンズから光を取り込む穴の大きさを調整する部分のことです。
そして、絞りの大きさを数値で表現したものをF値と言います。
ボケをコントロールできる
絞りについて理解するため、まずはこの画像を見てください。
F値1.8で撮影
F値4.0で撮影
F値8.0で撮影
F値1.8で撮影したものは背景の時計がボケて数字が見えないのに対して、F値8.0で撮影したものは背景の時計の数字がボケずに見ることができます。
このように絞りを開ける(F値を小さくする)ほど被写界深度と呼ばれるピントの合う範囲が浅くなり、ボケる範囲が広くなる。反対に、絞りを絞る(F値を大きくする)ほど被写界深度は深くなり、ピントの合う範囲が広くなります。
このようにボケをコントロールすることができます。
絞り開放
絞り開放とはレンズの絞りを最大限に開くこと(一番小さなF値)です。 ただしこの値は、装着するレンズによって違ってきます。
OLYMPUSのレンズの名前で例に挙げると「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」や「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R 」の赤い文字の部分が絞り開放の値を示しています。
ちなみに「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R 」のように記載されているズームレンズの絞り開放の値は、焦点距離の値によって下の図のように変動します。
焦点距離 | 14mm | 21mm | 28mm | 35mm | 42mm |
絞り開放 | F3.5 | F4.1 | F4.8 | F5.2 | F5.6 |
シャッタースピードをコントロール
絞りとはボケをコントロールするだけではありません。 絞りを開けると光を多く取り込めるので、シャッタースピードを早くすることができます。 逆に絞ると光を取り込む量を減らして、シャッタースピードを遅くすることができます。
そして、F値の小さいレンズは明るいレンズと呼ばれ、シャッタースピードを早くできるため、暗い場所での撮影でもブレを軽減することができます。
シャッタースピードに関してはまた別の機会に詳しく説明したいと思います。
まとめ
今回の記事を読むとF値の小さいレンズが一番良いと感じるかもしれませんが実はデメリットもあります。 それは値段が高くなる、そして大きく重くなることです。
なので自分のお財布と体力に相談して、自分にあったレンズを選びましょう。