こんにちは、E-M-Wです。
2018年9月5日にキャノンからフルサイズミラーレス一眼カメラのEOS Rが発表されました。
今回はEOS RとオリンパスのE-M1 Mark Ⅱのスペックを比較したいと思います。
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EOS RとE-M1 Mark Ⅱのスペック比較表
EOS R | E-M1 Mark Ⅱ | |
画素数 | 有効画素数3030万画素 | 有効画素数2037万画素/総画素数2177万画素 |
センサーサイズ | 約36.0×24.0mm(フルサイズ) | 17.4 mm x 13.0 mm (フォーサーズ) |
ボディ内手ぶれ補正 | なし | センサーシフト式5軸補正 補正効果5.5段 |
記憶媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード | SD/SDHC/SDXCカード |
カードスロット | シングル | ダブル |
EVF | 約369万ドット 有機ELカラーLVF 視野率/倍率 約100% 約0.76倍 フレームレート 不明 | 約236万ドット カラー液晶 LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.48倍(35mm判換算:約0.74倍) フレームレート最大120fps |
背面モニター | 3.15型/約210万ドット静電容量方式タッチパネル バリアングル式 | 3.0型/約104万ドット静電容量方式タッチパネル バリアングル式 |
動画 | [4K]29.97p~23.98p [FHD]59.94p~23.98p [HD]119.9p~25.00p | [C4K]24p, [4K]30p~24p, [FHD]60p~24p, [HD]60p~24p |
AF測距点 | 最大5655ポジション | 121点 |
シャッター速度 | 1/8000~30秒 | [メカシャッター] 1/8000~60秒・ライブバルブ・ライブタイム・ライブコンポジット, [電子先幕シャッター] 1/320~60秒, [電子シャッター] 1/32000~60秒, [静止画フリッカースキャン] 1/7634~1/50.0秒, [動画フリッカースキャン] 1/250.0~1/30.0[2]秒 |
連写 | ワンショットAF時 最高8.0コマ/秒,サーボAF時 最高5.0コマ/秒 | [メカシャッター]連写H(ピント固定)約15コマ/秒、連写L(追従)約10コマ/秒 [電子シャッター]静音連写H(ピント固定)約60コマ/秒、静音連写L(追従) 約18コマ/秒 |
iso感度 | 100~40000(拡張iso50,51200,102400) | 200〜6400(拡張ISO64,8000~25600) |
静止画撮影可能数 | 常温(+23℃)約370枚/低温(0℃)約350枚 | 約440枚,低消費電力撮影モード時約950枚 |
動画連続撮影可能時間 | 常温(+23℃)合計約2時間20分 低温(0℃)合計約2時間10分 | 最大約1時間30分 |
本体サイズ | 135.8(幅)×98.3(高さ)×84.4(奥行き) | 134.1(幅)×90.9(高さ)×68.9(奥行き) |
重さ | 約660g(バッテリー、カードを含む)、約580g(本体のみ) | 約574g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、約498g(本体のみ) |
使用可能温度 | 0℃∼+40℃ | -10∼+40 C |
では、このスペック表の気になる部分や新機能などを簡単に解説していきます。
画質
出典: Canon EOS R
センサーサイズがフルサイズであるEOS RとマイクロフォーサーズのE-M1 Mark Ⅱでは当然、EOS Rの方が画質面では有利です。
ちなみにEOS RはローパスフィルターありでE-M1 Mark Ⅱはローパスフィルターレスとなっています。
手ぶれ補正
ミラーレス一眼カメラではボディ内手ぶれ補正が搭載されているのがスタンダードです。
手ぶれ補正機能がなくてももちろん撮影はできますが、手ぶれ補正があれば三脚の使用できない暗所での撮影時など役に立ちます。
しかし、このEOS Rには何とボディ内手ぶれ補正が搭載されていません。
今回、ボディと同時に4本のレンズが発表されました。
その中で24-105mm F4.0と35mmF1.8マクロには手ぶれ補正機構が搭載されており、5段分の補正効果を得ることができますが、それ以外のレンズでは手ぶれ補正の効果を受けることができないと言うことです。
背面液晶
出典: Canon EOS R
背面液晶は約210万ドットとE-M1 Mark Ⅱの倍以上の高精細になっています。
そして、両機種ともに液晶の稼働方式はバリアングル式になっています。
バリアングルがあまり好きではない方もいると思いますが、動画撮影時やローポジションでの撮影時などでこのバリアングルが力を発揮するので個人的には好きです。
EVF
出典: Canon EOS R
EOS Rの電子ビューファインダーは約369万ドットの有機ELモニターを採用しています。
約369万ドットのEVFは現在のミラーレス一眼カメラではトップクラスの高精細さで、EOS R以外にはニコンのZ6,Z7・富士フィルムのX-H1・パナソニックのGH5S、G9・SONYのα7RⅢなどがあります。
フォーカスポイント
出典: Canon EOS R
横87×縦65の5655ポジションのAFから選択可能です。これはどのミラーレス一眼カメラと比べても最も多いです。
エリア内であれば、どこでも選択できるマクロ撮影時などピントがシビアなシーンで役に立ちそうですね。
ちなみに自動選択時のAFエリアは143ポイントとなっています。
連写性能
連写撮影に特化した機種ではないにしても、連写性能が低すぎるので、スポーツなどの動体撮影には向いていません。
動体撮影を主に行う方はこのミラーレス一眼カメラのEOS R 使用するよりもキャノンのデジタル一眼レフを使用した方が良さそうです。
また電子シャッターが使えるのにも関わらずシャッタースピードが最大1/8000までというのも気になります。
せっかく明るい短焦点レンズをラインナップにされているのに晴れた日の撮影時にNDフィルターがないと開放で撮影できないというのは残念で仕方ありません。
動画性能
EOS Rの動画性能は、4K・UHD(3840×2160)のフレームレート最大29.97Pの内部記録が可能、FHDでは最大
60P、HDでは120Pまで対応しています。
それ以外にも4Kタイムラプス動画が撮影可能、Canon Logを標準で搭載しています。
また動画撮影時は手ぶれ補正対応のレンズとカメラの電子式手振れ補正を掛け合わせることで5軸補正が可能です。
手ぶれ補正非対応のレンズを使用した際でも、カメラの電子式手振れ補正は使用できるそうです。
カードスロット
EOS Rはシングルスロットという仕様です。
この仕様からして、撮影データのバックアップが必要なプロをターゲットにはしてないと言うことがわかります。
しかし、ダブルスロットを採用するとコストがかかり今以上の値段になってしまうことは確実です。
ダブルスロットを必要としないユーザーの方が多いので仕方ないのかもしれませんね。
ボディサイズ・デザイン比較
EOS Rはフルサイズ一眼レフと比べると小さくなっているが、それでもフルサイズのレンズを支えるためにはしっかりしたグリップが必要なためミラーレス一眼カメラとしては大きいサイズ感です。
それ以外の特徴としては、EOS Rの上部にはドットマトリクス表示パネルというサブ液晶が備え付けられています。
このようなサブ液晶は以前は一眼レフ上位機種にしか用いられなかったのですが、最近はパナソニックのG9や富士フィルムのX-H1やニコンのZ-6,7などミラーレス上位機種にも用いられることが多くなりました。
出典: Canon EOS R
そして、背面のファインダー右横にはマルチファンクションバーという新たな操作部材が追加されています。
スライド操作と左右のタップでAF、ISO、WB、動画撮影、ピント確認などの操作を簡単に行うことができるそうです。
まとめ
ニコンのフルサイズミラーレスに続き、キャノンからもこのEOS Rが発売され、ミラーレス一眼カメラによる覇権争いが激化しそうですね。
デジタル一眼レフではシェアナンバー1のキャノンが、ミラーレス一眼カメラでもナンバー1になれるのか今後に期待したいですね。
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