こんにちは、E-M-Wです。
オートモード、シーンモードから更にステップアップするためには、プログラムモード(Pモード)、絞り優先モード(Aモード)、シャッタースピード優先モード(Sモード)、マニュアルモード(Mモード)の4つのモードの使い方を習得する必要があります。
今回紹介するのはその4つのモードの中で、被写体の動きを止めたり、時間を表現したりする時に使うシャッタースピード優先モード(Sモード)を紹介していきます。
シャッタースピード優先モードとは
カメラのモードダイヤルをS(メーカーによってはTv)の位置に合わせることで使うことができます。
このモードは自分でシャッタースピードを調整でき、適正露出になるようにカメラが自動的に絞り値を設定してくれます。
シャッタースピードを調整することによって動きを表現することができます。
シャッタースピードとは
シャッタースピードとは、シャッターの開いている時間のことです。 この時間を変えることで、イメージセンサーに光が当たる時間を制御しています。
シャッタースピードを速くすると、速く動いている被写体でも止まっているように写ります、例えば水しぶきや動いている乗り物、動いている動物などを静止させることができます。
たとえば、この写真は飛んでいる鳥を止めるためにシャッタースピードを1/2000秒で撮影しました。
さらにこちらの写真は水しぶきや動くシロクマを止めるため1/2000秒で撮影しました。
逆にシャッタースピードを遅くすると、動いている被写体は、流れたように写り、躍動感や動いているように写ります。
さらに一秒以上の長秒露光で撮影すると車の光の軌跡や波の軌跡や雲の軌跡などを撮影することも可能です。
例としてこの写真はシャッタースピード1/15秒で撮影しました。
これぐらいのシャッタースピードであれば動いている車の姿を写真に収めることができました。 今度はシャッタスピードを一秒以上の長秒露光に設定して撮影してみましょう
この写真はシャッタースピード5秒で撮影しました。
そうすることで動いている車の姿形は消え、その代わり車のテールランプがこのように軌跡を描いています。 このような動画では撮れない写真ならではの表現法ができます。
シャッタースピードの注意点
シャッタースピードを速くする時の注意点
暗い場所でシャッタースピードを速くすると露出アンダー(写真が暗くなる)になる時があります、その場合はiso感度を上げて対応しましょう。 ただし、あまりiso感度を上げすぎるとノイズが増えて画質が悪くなってしまいます。 それを踏まえて適切なiso感度を設定しましょう。
手振れに注意
シャッタースピードを遅くして撮影する時は手振れに注意しましょう。
手振れとはカメラを握っている自分自身の揺れやシャッターを切るとき微妙にカメラを動かしてしまいぶれた写真になることです、この現象は人間である以上どうしようもありません。 手振れが起きるシャッタースピードの目安は1/焦点距離と言われています、この場合の焦点距離とは35mm換算されたものを示しています。
例えば、フルサイズのカメラに50mmのレンズで撮影した場合の手振れしないシャッタースピードは1/50秒、APS-Cのカメラに50mm(35mm換算で焦点距離75mm)のレンズで撮影した場合の手振れしないシャッタースピードは1/75秒、フォーサーズのカメラに50mm(35mm換算で焦点距離100mm)のレンズで撮影した場合の手振れしないシャッタースピードは1/100秒というようになります。
ただし、カメラやレンズに手振れ補正が付いている場合はこの数字より遅いシャッタースピードでも手振れせずに撮影できます。
そして、手振れ補正を使っても手振れを防げない場合は三脚を使って撮影しましょう。
被写体ブレに注意
被写体ブレとは、動いている被写体を撮影する時にシャッタースピードがその動きに追いつかずブレた写真になることです。
これは被写体ブレを起こさないためのシャッタースピードの目安表です。
動いている子供やペット | 1/250以上 |
走り回る子供やペット | 1/500以上 |
スポーツ撮影 | 1/1000以上 |
電車、飛行機 | 1/500以上 |
飛ぶ鳥を止める | 1/1000以上 |
風に揺れる花を止める | 1/500以上 |
ちなみに手振れと被写体ブレの見分け方は
この上の写真のように写真全体がブレているのが手振れです。
この上の写真のように被写体だけがブレていて、背景などはブレていないのが被写体ブレです。
まとめ
シャッタースピード優先モードは絞り優先モードに比べると使用頻度は低いと思いますが、シャッタースピードを使いこなし時間を表現してワンランク上の写真を目指しましょう。
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