オートモード、シーンモードから更にステップアップするためには、プログラムモード(Pモード)、絞り優先モード(Aモード)、シャッタースピード優先モード(Sモード)、マニュアルモード(Mモード)の4つのモードの使い方を習得する必要があります。
今回紹介するのはその4つのモードの中でも、使いこなすにはある程度の知識が必要な上級者向けのマニュアルモード(Mモード)を紹介していきます。
マニュアルモードとは
カメラのモードダイヤルをMの位置に合わせることで使うことができます。
これまでのプログラムモード、絞り優先モード、シャッタースピード優先モードでは露出をカメラが自動的に決めてくれましたが、このマニュアルモードは絞り値とシャッタースピードを自分で設定して露出をコントロールすることができます。
マニュアルモードと絞り優先モードで比較
マニュアルモードの最大の特徴は露出を固定できることです。 プログラムモード、絞り優先モード、シャッタースピード優先モードでは周りの明るさや構図が変わると露出が変わってしまい、その度露出補正を設定する必要があります。
言葉だけでの説明は分かりにくいので写真で説明します。
絞り優先モードで撮影
まずこの写真は、絞り優先モードでISO200/絞り値 F4/シャッタースピード 1.6秒で撮影したものです。
次はこの被写体にライトで照らして撮影してみます。
この写真は同じ絞り優先モードで撮影しましたが先ほど違い、被写体にライトを照らして撮影しました。 するとカメラが被写体が明るいと判断し、ISO200/絞り値 F4/シャッタースピード 1.0秒に自動的に変更されました。
その結果ライトなしの写真もライトありの写真も明るさはあまり変わりませんでした。
マニュアルモードで撮影
この写真は、絞り優先モードからマニュアルモードに変更して、絞り優先モードと同じISO200/絞り値 F4/シャッタースピード 1.6秒で撮影したものです。
この写真と絞り優先モードでライトなしで撮影した写真とほぼ同じ結果になりました。
そして、この写真は被写体にライトを照らして、先ほどと同じ設定のマニュアルモードでISO200/絞り値 F4/シャッタースピード 1.6秒で撮影しました。
マニュアルモードのライトなしとライトありで撮影した写真と比較すると、このようにライトありの写真が明るくなりました。
これが、先ほども述べたプログラムモード、絞り優先モード、シャッタースピード優先モードは周りの明るさの変化で露出が変わり、マニュアルモードは露出が固定されるということです。
どのようなシーンで役に立つか
- 夜景撮影、特に長時間露光で撮影するとき。
- ポートレート撮影や、照明が変化する舞台や結婚式の撮影など
- 花火の撮影などではマニュアルモードにあるバルブ撮影を使用
まとめ
マニュアルモードは他の3つのモードに比べて難しい印象を受けるかもしれませんが、仕組みさえわかれば意外に簡単に使えると思います。 なので、使い慣れたモードばかり使わずマニュアルモードも試してみましょう。
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