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オリンパス OM-D E-M1XとE-M1 Mark Ⅱのスペックを比較してみました

こんにちは、E-M-Wです。

2019年2月22日にオリンパスからプロフェッショナルモデルのOM-D E-M1Xが発売されます。

今回は、オリンパスのE-M1XとE-M1 Mark Ⅱのスペックを比較してみたいと思います。

 

E-M1XとE-M1 Mark Ⅱのスペック比較表

E-M1XE-M1 Mark Ⅱ
センサーサイズ4/3型Live MOSセンサー4/3型Live MOSセンサー
画素数有効画素数 2037万画素有効画素数 2037万画素
ボディー内手ぶれ補正7.0段5.5段
5軸シンクロ手ぶれ補正7.5段6.5段
ファインダーアイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット、視野率/倍率:1.48倍~約1.65倍アイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット、視野率/倍率:約1.30倍~約1.48倍
背面液晶3.0型2軸可動式液晶,104万ドット,静電容量方式タッチパネル3.0型2軸可動式液晶,104万ドット,静電容量方式タッチパネル
AF測距点121点(クロスタイプ位相差AF)、121点(コントラストAF)121点(クロスタイプ位相差AF)、121点(コントラストAF)
測距点モードオールターゲット、シングルターゲット(1点)、スモールターゲット(1点)、グループターゲット(9点、5点,25点)、カスタムターゲットオールターゲット、シングルターゲット(1点)、スモールターゲット(1点)、グループターゲット(9点、5点)
AF動作特性被写体追従性(5ステップ)、AFスキャンモード(3種)、C-AF中心優先 、C-AF中央スタート 被写体追従性(5ステップ)、AFスキャンモード(3種)
撮影モードP,A,S,M,B,C1,C2,C3,C4,動画P,A,S,M,C1,C2,C3,動画,アートフィルター,iAuto
iso感度 ISO LOW(64相当)~6400まで自動(初期設定)、200~6400まで基準感度 ISO LOW(64相当)~6400まで自動(初期設定)、200~6400まで基準感度
 フリッカーレス撮影 ありなし
連写 [メカシャッター]連写H(ピント固定)約15コマ/秒、連写L(追従)約10コマ/秒 [電子シャッター]静音連写H(ピント固定)約60コマ/秒、静音連写L(追従) 約18コマ/秒 [メカシャッター]連写H(ピント固定)約15コマ/秒、連写L(追従)約10コマ/秒 [電子シャッター]静音連写H(ピント固定)約60コマ/秒、静音連写L(追従) 約18コマ/秒
ライブND あり なし
ハイレゾショット ハイレゾショット,手持ちハイレゾショットハイレゾショット
サイレントシャッタありあり
動画 [C4K]24p,[4K]30p~24p, [FHD]60p~24p,[HD]60p~24p,120fpsハイスピード撮影(FHD/ MOV) [C4K]24p,[4K]30p~24p, [FHD]60p~24p,[HD]60p~24p
動画ピクチャーモードFlat、OM-Log400なし
カメラコントロール機能USB接続、Wi-Fi接続 USB接続、
GPS /フィールドセンサーシステムGPS,方位センサー,圧力センサー,温度センサー,加速度センサーなし
入出力 USB-C,リモコン端子(2.5ミニジャック),HDMIマイクロコネクター(タイプD),ホットシュー、シンクロ端子,無線LAN(a / b / g / n / ac),Bluetooth Ver4.2,外部マイク端子(3.5 ステレオミニジャック),ヘッドホン端子(3.5 ステレオミニジャック),DC端子 USB-C,リモコン端子(2.5ミニジャック),HDMIマイクロコネクター(タイプD),ホットシュー、シンクロ端子,無線LAN(a / b / g / n ),外部マイク端子(3.5 ステレオミニジャック),ヘッドホン端子(3.5 ステレオミニジャック)
使用電池 BLH-1 BLH-1
USB給電 ありなし
撮影可能コマ数 約870枚(BLH-1×2),約2580枚(BLH-1×2,低消費電力撮影モード時) 約440枚(BLH-1×1),約950枚(BLH-1×1,低消費電力撮影モード時)
動画連続撮影可能時間連続撮影可能時間 約2時間50分,
連続撮影可能時間 約5時間50分 (BLH-1×2,記録時間制限30分あり)
連続撮影可能時間 約1時間30分,
連続撮影可能時間 約2時間30分 (BLH-1×1,記録時間制限30分あり)
本体サイズ 144.1(幅)×146.8(高さ)×75.4(奥行き) 134.1(幅)×90.9(高さ)×68.9(奥行き)
重さ 約997g(本体、バッテリー×2、メモリーカード×2含む)、約849g(本体のみ)  約574g(本体、バッテリー、メモリーカード×2含む)、約498g(本体のみ)

では、このスペック表の気になる部分や新機能などを簡単に解説していきます。

本体サイズ

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E-M1XとE-M1 Mark Ⅱの最も大きな違いはなんといってもこの大きさの違いでしょう。

E-M1Xは縦グリップ一体型のボディを採用しているので、E-M1 Mark Ⅱと比べるとはるかに大きくそして、重くなっています。

ちなみにE-M1 Mark Ⅱに別売の縦グリップのHLD-9を装着した状態よりもE-M1Xの方が大きく重くなります。

またグリップの深さもE-M1 Mark ⅡよりもE-M1Xの方が深くなっており、40-150mmF2.8や300mmF4.0など大型の望遠レンズとの相性は抜群です。

E-M1XはE-M1 Mark Ⅱの後継機と思われている方もいるでしょうが、このボディサイズの違いから分かるように全くの別クラスのカメラになっています。

画質

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出典:オリンパス

画素数は両者ともに有効画素数 2037万画素で、画像処理エンジンも同じTruePic VIIIを使用しているので基本的な画質はあまり違いはありません。

手ぶれ補正の性能

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出典:オリンパス

E-M1Xの数あるセールスポイントの中でも、最もインパクトがあるのは手ぶれ補正の性能でしょう。

ちなみに2年以上前に発売されたE-M1 Mark Ⅱの手ぶれ補正効果は、ボディ内手ぶれ補正のみで5.5段分の補正効果、そして手ぶれ補正機能を持ったレンズと組み合わせることで使用できるシンクロ手ぶれ補正時はなんと6.5段分の補正効果です。

このように、オリンパスの手ぶれ補正技術は他社の先の先を進んでいましたが、E-M1Xは更にその先にたどり着いたのです。

新開発のジャイロセンサーを搭載したことでボディ内手ぶれ補正のみで7段分の補正効果、更にシンクロ手ぶれ補正ではなんとなんと7.5段分の補正効果を実現したのです。

カタログスペックだけでは一体どれだけ強力なのかわかりにくいですが、様々なレビューを見たところ、広角側では5秒の手持ちが可能で、10秒の手持ちも3〜4割の確率で成功するとのことです。

EVF

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出典:オリンパス

EVFはE-M1 Mark Ⅱと変わらず、約236万ドットで120fpsの性能を維持しています。

ただし、ファインダーの倍率は1.48倍~約1.65倍に変更され、大きく見やすくなっています。

2019/1/28追記

そして、現在ミラーレス一眼カメラのEVFはインターレース方式を採用しているのが一般的ですが、E-M1Xはプログレッシブ方式を採用している点にも注目です。

プログレッシブ方式を採用していることにより、インターレース方式と比べて、ちらつきやにじみを抑えた高精細な画質を滑らかに表示することができます。

E-M1XのEVFはE-M1 Mark Ⅱと画素数が同じため、進化していないと誤解されがちですが、インターレース方式の高画素なEVFを採用するよりも、画総数据え置きのプログレッシブ方式のEVFを採用した方が動体撮影を優位に行うことができると判断し、あえてこちらを採用したのかもしれませんね。

 

2019/2/3追記

E-M1XのEVFはプログレッシブ方式を採用しており、E-M1 Mark Ⅱから進化しているといった内容を記載していましたが、OLYMPUS OM-D Special Forum 2019のイベントで開発者の方2名にこのことを確認したところ、E-M1 Mark ⅡとE-M1XのEVFは倍率以外同じで両機種ともにプログレッシブ方式であることが発覚しました。

関係者並びに多くの方々ご迷惑をおかけしたことを心より謝罪します。

AF性能

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出典:オリンパス

E-M1XにはE-M1 Mark Ⅱに搭載されていたTruePic VIIIが2基搭載されており、これまで以上に高度な処理を高速で行えるようになっています。

もちろんもAF性能も大幅に向上しており、更にインテリジェント被写体認識AFという新機能も搭載されました。

この機能は、モータースポーツ、航空機や鉄道の3つのジャンルで被写体を自動的に検出し、被写体の適切なポイントをAFし、追尾するというものです。

例えば、モータースポーツであれば、ドライバーのヘルメット部分、飛行機のコクピット部分、鉄道であれば運転席部分をピンポイントにAFしてくれます。

もちろん、通常のAF性能もE-M1 Mark Ⅱと比べてはるかに向上しており、またE-M1 Mark ⅡではAFでピントが合わないような暗い場所(最大-5EV)でもAFが可能になったりと大きく進化しています。

撮影モード

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出典:オリンパス

E-M1 Mark Ⅱでは3つのマイメニューを作成することが可能でしたが、E-M1Xでは1つ増えて4つのマイメニューが作成できるようになりました。

また新たにB(バルブ撮影)モードが追加されています。

ライブND機能

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出典:オリンパス

スローシャッター撮影を行うには一般的にはカメラレンズにNDフィルターと呼ばれる光量を抑えるためのフィルターを装着する必要がありますが、E-M1XにはライブNDという擬似的にスローシャッターを再現する機能が搭載されています。

効果の段数は、ND2,ND4,ND8,ND16,ND32の5段階から選択できます。

通常、水や滝の流れなどを撮影する際はNDフィルターでシャッタースピードを下げて、三脚で固定して撮影する必要がありますが、E-M1XならライブND機能と強力な手ぶれ補正機能で手持ちで撮影することが可能です。

個人的にはNDフィルターを付けられない(特殊なアダプターを使えば可能だが現実的ではない。)M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROでもND効果が得られる点に注目しています。

手持ちハイレゾショット

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出典:オリンパス

E-M1 Mark Ⅱには、8枚の写真をずらしながら連続撮影し、それを合成して超高解像度の画像を作成するハイレゾショット機能があります。

ただし、このハイレゾショットには三脚で固定しないと使用できないという大きなデメリットが存在しました。

しかし、E-M1Xではそのデメリットを克服し、手持ちハイレゾショットを撮影できるようになったのです。

これまで三脚が必要だったためハイレゾショットを使わなかった人も、これで気軽にハイレゾショットを使って50MPの高解像度の写真をバンバン撮影することができます。

ちなみに三脚ハイレゾショットも健在でこちらを使うと80MPの高解像度の写真を撮影することができます。

動画性能

基本的な動画性能はE-M1 Mark Ⅱと変わっていないのですが、E-M1Xはオリンパス初のLog撮影に対応しています。

それ以外にも、FHD120fpsの動画が撮影可能で、これを使えば印象的なスローモーション効果の動画を撮影できます。

GPS ・フィールドセンサーシステム

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出典:オリンパス

E-M1 Mark Ⅱやこれまでのオリンパスのミラーレス一眼カメラで位置情報などを写真に付与するにはオリンパスのアプリを使用する必要がありましたが、E-M1Xの本体にはGPS,方位センサー,圧力センサー,温度センサー,加速度センサーなどが内蔵されており、カメラ単体でこれらを記録し写真に付与することができます。

これらの機能でバッテリーの減るのが不安な場合はオフにすることも可能です。

堅牢性

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出典:オリンパス

E-M1 Mark Ⅱは他社のデジタル一眼カメラと比べて、防塵・防滴・耐低温性能に関して定評がありますが、E-M1Xはそれらを更に進化させて従来以上の信頼できる性能になっています。

それ以外にもシャッターユニットは40万回の耐久性のあるものを採用し、プロが安心して使用できるほどの堅牢性のあるカメラに仕上がっています。

最後に

初めて見たときは大きなボディに驚きを隠せませんでしたが、強力な手ぶれ補正や厳しい環境でも耐えられる堅牢性などただ大きいだけではなく、E-M1XはE-M1 Mark Ⅱ以上にプロ写真家を意識したカメラに仕上がっていますね。

オリンパスが本気で開発したプロフェッショナルモデルのE-M1Xの実力はいかほどのものなのか、早く実際に触って確かめたいですね。

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OLYMPUS OM-D Special Forum 2019でE-M1Xを実際に触ってきました、興味がある方は是非ご覧ください

 

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  • この記事を書いた人
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E-M-W

関西を拠点に活動するブロガー・写真家。2013年から本格的にカメラ撮影を開始し、2016年にE-M-Wonderfulを立ち上げる。撮影だけでなく写真・動画編集が大好きでたくさんのアプリを所有し最新の情報を発信しています。

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