こんにちは、E-M-Wです。
春は桜・チューリップ・菜の花など様々な花が咲きますが、その前に春の訪れを告げるように咲くのが梅の花です。
今回はそんな梅の花を綺麗に撮る方法をご紹介します。
Contents
撮影に使用した機材
望遠レンズ
梅の撮影で一番重宝するレンズです。
高いところの梅を撮影する時やまばらに咲いた梅を圧縮効果で密集させる、大きなボケを作り出すなどさまざまな用途で望遠レンズが役に立ちます。 後ほど解説しますが、梅の木にメジロを撮影する際は望遠レンズが必須になります。
今回はオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROレンズを使用しました。
マクロレンズ
小さい梅の花を大きく写したい時はマクロレンズが必要になります。今回使用したのはM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroレンズです。
今回は焦点距離30mm(35mm版換算60mm)の標準マクロレンズですが、屋外でのマクロ撮影では被写体に近づけない場合もあるので中望遠のマクロレンズもオススメです。
広角レンズ
梅の木全体を写す際に使用しました。
三脚
マクロ撮影を行う場合は必須アイテムです。 ただし、場所によっては三脚使用禁止の場合があるので使用して良いか事前に確認してから使用しましょう。
レリーズ
マクロ撮影を行う際、三脚で固定していてもカメラのシャッターボタンを押すとその振動でブレてしまい台無しになってしまいます。 そんな時にこのリモートレリーズが大活躍します。
撮影方法
背景の色を考えて撮影する
梅の花はとても小さいので、被写体に対して背景の割合が多くなります。
そのため、背景がどのような色かで写真の雰囲気が大きく変わります。
白い梅の花の場合、背景が同色の白だと色味のない殺風景な感じになるので、ピンクの梅の花々が背景になるように撮影しました。 白い梅の花がとても可愛らしい印象になりましたね。
ちなみに、背景をボカしすぎるとノッペリした印象になるので、今回はあえてボカしすぎずピンクの梅の花々の輪郭が残るように撮影しています。
では、被写体がピンクの梅の場合はどうでしょうか?
この場合もピンクの背景がオススメです、画面全体がピンク一色で美しいですね。
白い梅にピンクの背景の際は背景の輪郭がわかるように敢えてボケを押さえましたが、今回のように被写体と背景が同色系の場合は背景をしっかりぼかした方がより被写体が目立ちます。
赤紫の色の梅に今度は緑色の背景で撮影してみました。
梅と背景を全く逆の色で構成しているので写真の印象が強くなっています。
このように梅の花を撮影する際は、背景の色の選択がとても重要になります。
前ボケで華やかさを演出する
梅の花は桜のように枝にぎっしりと花が咲くのではなく、木の枝にポツポツと花が咲いており、普通に撮ると華やかさに欠けます。
そんな時は、前ボケを使って華やかさを演出しましょう。
前ボケを作り出す方法は撮影したい梅の花とカメラの間に前ボケとなる梅の花を入れます。
望遠ズームレンズで絞り値(F値)をできるだけ小さくし、前ボケとなる梅の花にレンズを思いっきり近づけると綺麗な前ボケを作ることができます。
また前ボケにする梅は、白い梅よりもピンクなど色のついた梅を使うと写真により華やかな写真に仕上がります。
マクロレンズで肉眼では見えない世界を撮影する
小さな梅の花を大きく写したい、そんな時はマクロレンズの出番です。
マクロレンズを使えば、目では見えない小さな世界を映し出すことができます。
マクロレンズで撮影する際最も重要なのはピントです。ピントが合っていることは当然ですが、どの位置にピントを合わせるかで写真の印象が大きく変わります。
上の写真では梅の花のしべの先端にピントを合わせています。 しべの先端にピントを合わせることで、それ以外の部分がボケて幻想的な雰囲気になっています。
梅の花に限らず、花のマクロ撮影では基本的にはしべにピントを合わせると覚えておきましょう。
また、今回はふんわりとした雰囲気をだすために絞り開放で撮影しましたが、しっかりと花のディテールを見せたい場合は絞り込みましょう。
撮影者がどのように表現したいかによって、最適な絞り値は変わってきます。
メジロと梅を撮影する
梅の花を撮影している際、運が良ければメジロに出会える時があります。
梅の花もメジロも春の始まりをイメージする被写体なので、お互いの相性は抜群でいい絵になります。
しかし、メジロが現れたとしても梅の木の高い場所にいるメジロを撮るにはカメラに望遠レンズが装着されている状態でなければ、シャッターチャンスを逃すことになります。
メジロがいつ現れるかは予測できないのでどうしても梅とメジロの写真を撮りたい場合は、梅園に足繁く通うしかありません。
広角レンズで梅の木全体を撮影する
梅の花は満開でも木の枝ぎっしりとは咲かず、ポツポツとまばらに咲いており、どうしても梅のアップの写真ばかり量産してしまいがちです。
時には、梅の撮影ではあまり使わない広角レンズを使って、梅の木全体を撮影してみましょう。
おすすめは垂れ下がる枝が美しい、枝垂れ梅です。
枝垂れ梅を撮影する際広角レンズを使って木全体を下から見上げるように撮影すると迫力が出ます。
そして、見上げるように撮影するということは、画面内に空が入るのでできれば天気のよい青空の日をお勧めします。
梅と他の被写体を同時に撮影する
一心不乱に梅の花だけを撮影するのも良いですが、たまには趣向を変えて、その土地がわかるような被写体と一緒に撮影してみましょう。
上の写真は観覧車を主題にし、梅の花をボカして副題にしてみました。
今度は逆に梅の木にピントを合わせて太陽の塔をボカして見ました。
どちらの写真も望遠レンズの圧縮効果を使い、遠くになる被写体を近づけるように撮影しています。
また、副題はボカしすぎると何を撮っているのかわからなくなるので、適度にF値を絞ってボケすぎないように注意してください。
アングルを変えて、背景に枝が写り込まないように注意する
まずは上の写真をご覧ください。
青空をバックに白い梅を撮影したのですが、背景に黒い太い枝が写り込んでしまっています。 いくら綺麗な梅の花を撮影してもこれでは台無しです。
梅は桜と比べて、花の付きが少ないので何も考えずに撮影すると背景に黒い枝が写り込んでしまいます。
撮影したい梅の花を見つけたら、まず背景に枝が写り込まないようなアングルを探してそれから撮影しましょう。
同じ被写体を撮影しても、背景に枝がない方がこれだけスッキリします。
最後に
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今回は梅の花の撮影方法をご紹介しましたが、他の花の撮影方法も当ブログで解説しています。
興味のある方は是非ご覧ください。