こんにちは、E-M-Wです。
マイクロフォーサーズユーザーの皆さんはどのマクロレンズをお使いですか?
ちなみに自分はオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroレンズを使用しています。
今回は、オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro・M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 MacroとパナソニックのLUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. ・LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.の4本のマクロレンズを比較してみます。
Contents
スペック比較表
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro | M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro | LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. | LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. | |
焦点距離 | 30mm(35mm版換算値60mm) | 60mm(35mm版換算値120mm) | 30mm(35mm版換算値60mm) | 45mm(35mm版換算値90mm) |
開放F値 | F3.5 | F2.8 | F2.8 | f2.8 |
レンズ構成 | 6群7枚 | 10群13枚 | 9群9枚 | 10群14枚 |
防塵防滴機構 | なし | あり | なし | なし |
手ぶれ補正機構 | なし | なし | あり | あり |
最短撮影距離 | 0.095m | 0.19m | 0.105m | 0.15m |
最大撮影倍率 | 1.25倍 | 1倍 | 1倍 | 1倍 |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) |
フィルターサイズ | 46mm | 46mm | 46mm | 46mm |
大きさ | 57x60 mm | 56x82 mm | 58.8x63.5 mm | 63x62.5 mm |
重さ | 128g | 185g | 180g | 225g |
では、このスペック表から気になる部分を簡単に解説していきます。
大きさ・重さ
上の写真は、右からオリンパスの30mm F3.5 Macro・60mm F2.8 Macro、パナソニックのMACRO 30mm F2.8・LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8という順になっています。
ちなみに今回レンズを装着しているボディはオリンパスのOM-D E-M1 Mark Ⅱです。
どれもマイクロフォーサーズのレンズらしくコンパクトで取り回しの良いレンズです。
60mm F2.8 Macroは焦点距離が長いレンズなのでこの中では、一番長さがありますが、特に気にするほどではありません。
開放F値
オリンパスの60mm F2.8 Macro、パナソニックのMACRO 30mm F2.8・LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8はF2.8、オリンパスの30mm F3.5 MacroだけF3.5です。
どのマクロレンズも単焦点レンズにしてはF値が控えめですが、マクロレンズは基本的には接写撮影を行う用途で使用し、また被写体に近づけば近づくほど大きくボケるのでマクロ用途でボケが足りないことはないでしょう。
防塵防滴機構
4本のマクロレンズの中で防塵防滴機構が備わっているのは、オリンパスの60mm F2.8 Macroのみです。
屋外で砂埃が多いシーンや水滴がつくようなシーンでの撮影が多い方は防塵防滴のマクロレンズを選ぶことをお勧めします。
ただし、カメラボディの方も防塵防滴機構を持っているものと組み合わせないと意味がないので注意してください。
焦点距離
オリンパスの30mm F3.5 MacroとパナソニックのMACRO 30mm F2.8は標準マクロでオリンパスの60mm F2.8 Macroとパナソニック LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8は中望遠マクロに分類されます。
マクロレンズは焦点距離の違いによって、撮影に向いている被写体が変わります。
標準マクロは被写体までの距離が近いので料理や小物などのテーブルフォトに適しています。
一方、中望遠は近づかなくても被写体を大きく写すことができるので屋外の近づけない被写体に対しても活躍します。
一般的には中望遠マクロの方が万能なので、どちらか迷ったら中望遠マクロを購入することをお勧めします。
最大撮影倍率
一般的にはマクロレンズは等倍(1倍)以上で撮影できるレンズを示します。
ちなみに等倍といってもセンサーサイズの違いで撮れる大きさは変わります。
そのため、マイクロフォーサーズセンサーの場合、等倍のマクロレンズは2倍の倍率で撮影することができます。
さらに、オリンパスの30mm F3.5 Macroの場合、最大撮影倍率は1.25倍なので35mm版換算で2.5倍の倍率で撮影することができます。
最短撮影距離
オリンパスの30mm F3.5 Macroは今回の4本のマクロレンズの中で最も被写体に近づいて撮影することができます。
ただし、被写体に近づきすぎるとレンズの影が被る可能性があるので要注意です。
操作性
オリンパスの60mm F2.8 Macroにはフォーカスリミットスイッチ・パナソニック LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8にはフォーカススイッチと言う機能が搭載されています。
オリンパスの60mm F2.8 Macroはフォーカスリミットスイッチはオートフォーカスの駆動する範囲を
- 等倍(最短撮影距離である0.19m)
- 近接(0.19m~0.4m)
- ノーマル(0.19m~∞)
- 遠景(0.4m~∞)
の4種類から指定して制限することができる機能です。
パナソニック LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8のフォーカススイッチは最短撮影距離を
- FULL(15cm)
- LIMIT(50cm)
で即座に切り替えることができます。
どちらの機能もマクロ撮影から素早く風景撮影などに切り替える際に重宝します。
レンズフード
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8にはフードが付属していますが、オリンパスの60mm F2.8 Macroにはフードは付属しておらず、別途購入する必要があります。
ちなみにオリンパスの30mm F3.5 MacroとパナソニックのMACRO 30mm F2.8は専用フードが用意されていません。
これは、最短撮影距離での撮影時にフードが被写体に接触してしまう恐れがあるためと思われます。
手ぶれ補正
パナソニックのマクロレンズには手ぶれ補正が搭載されていますが、オリンパスのマクロレンズには手ぶれ補正されていません。
なので、オリンパスのマクロレンズで手持ちマクロ撮影を行う場合は強力な手ぶれ補正機能を持ったカメラボディを組み合わせることをお勧めします。
どのマクロレンズがオススメか
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroがオススメの方
- 標準マクロ
- 安価
- 最大撮影倍率の非常に高い
このようなマクロレンズをお探しの人にお勧めです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroがオススメの方
- 中望遠マクロ
- 防塵防滴
- フォーカスリミットスイッチ搭載
- 被写体との適度なワーキングディスタンス
このようなマクロレンズをお探しの人にお勧めです。
LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. がオススメの方
- 標準マクロ
- 手ぶれ補正内蔵
このようなマクロレンズをお探しの人にお勧めです。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. がオススメの方
- 中望遠マクロ
- ライカの描写力
- 被写体との適度なワーキングディスタンス
- 手ぶれ補正内蔵
- フード付属
このようなマクロレンズをお探しの人にお勧めです。
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