こんにちは、E-M-Wです。
今回は写真の基本であるピント合わせについて解説していきます。
ピント合わせの基本
ピントとは、写真の中で被写体が最もハッキリ見えるところのことです。 基本的には写真の中で主役の被写体にピントを合わせます。
例えばこの写真はダンボーにピントを合わせました。
この写真は後ろに写っているカメラにピントを合わせました。
このようにピントを合わせる位置が変わると写真のイメージが全く変わってきます。 どちらが正解ということではなく、ダンボーが主役にするのであればダンボーにピントを合わせ、後ろもカメラが主役にするのであればカメラにピントを合わせます。
ピント合わせの方法
デジタル一眼カメラのピント合わせの方法はいろいろあります。今回は、OLYMPUS OM-D E-M1を使って説明しますので、OLYMPUS以外のカメラをお使いの方は機能の名称が違う場合があるのでご理解ください。
AF(オートフォーカス)
オートフォーカスとはその名の通り、自動でピントを合わせる機能のことです。 自動と言っても写真のどの部分をピントを合わせるのか選択する必要はあります。
S-AF(シングルオートフォーカス)
写真の緑色の四角がAFターゲットといい、このAFターゲットをピントを合わせたい位置に移動させ、シャッターボタンを半押ししピントが合うと「ピピッ」と音がなりピントが合います。そして、そのままシャッターボタンを押すとピントのあった写真を撮ることができます。
これをS-AF(シングルオートフォーカス)と言います。 このS-AFは主に動かない被写体や風景を撮影するときに使用しましょう。
ちなみに、他社のデジイチの場合は名称が異なり,
- ニコンはAF-S(シングルAFサーボ)
- キャノンはONE SHOT(ワンショットAF)
- ソニーはAF-S(シングルAF)
- パナソニックはAFS(Auto Focus Single)
- 富士フィルムはAF-S(シングルAF)
- ペンタックスはAF.S(シングルモード)
となっています。
C-AF(コンティニュアスオートフォーカス)
S-AFとは違い、シャッターボタンを半押ししている間ピントを固定せず、常にピントを合わせ続けます。 スポーツ撮影や動物など前後に動く被写体を撮影する際に使用しましょう。
ちなみに、他社のデジイチの場合は名称が異なり,
- ニコンはAF-C(コンティニュアスAFサーボ)
- キャノンはAL SERVO(AIサーボAF)
- ソニーはAF-C(コンティニュアスAF)
- パナソニックはAFC(Auto Focus Continuous)
- 富士フィルムはAF-C
- ペンタックスはAF.C(コンティニュアス モード)
となっています。
C-AF+TR(追尾AF)
シャッターボタンを半押しで被写体にピントを合わせたら、被写体が動いてもAFターゲットが動いてそのまま追尾してくれます。 通常のC-AFと違い、画面上を上下左右に動き回る被写体を撮影する際に使用しましょう。
MF(マニュアルフォーカス)
MF(マニュアルフォーカス)
マニュアルフォーカスとは、レンズのピントリングを回して自分でピントを合わせるモードのことです。 マクロ撮影など正確にピントを合わせる必要のある時や、夜景撮影時など暗くてAFが迷う場合に使用しましょう。
S-AF+MF
S-AFでピントを合わせた後、フォーカスリングを回してピントを微調整ができます。
AFターゲットの種類
シングルターゲット
基本的にはこのシングルターゲットを使用します。 汎用性の高いAFターゲットです。
スモールターゲット
使い方はシングルターゲットと同じですがAFターゲットが小さくなっていて、より細かなポイントを指定することができます。
オールターゲット
すべてのAFターゲットからカメラが自動的にピントを合わせてくれます。 ピント合わせは自分で行った方が写真の上達にもなり、自分の意図しない部分にピントを合わせることがあるのでこのAFターゲットはあまり使わない方が良いでしょう。
グループターゲット
複数(9個)のAFターゲットでグループを作ります。 AFターゲットの範囲が広くなるため動体撮影で被写体を確実にヒットさせたい場合に使用しましょう。