こんにちは、E-M-Wです。
オリンパスから超高倍率ズームレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3が発売されました。
今回はオリンパスのマイクロフォーサーズレンズで高倍率ズームレンズに属する12-200mm F3.5-6.3と12-100mm F4.0 IS PROと14-150mm F4.0-5.6 IIの3本を比較してみます。
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三本の高倍率ズームレンズのスペック表
12-200mm F3.5-6.3 | 12-100mm F4.0 IS PRO | 14-150mm F4.0-5.6 II | |
焦点距離 | 12-200mm(35mm版換算値24-400mm) | 12-100mm(35mm版換算値24-200mm) | 14-150mm(35mm版換算値28-300mm) |
ズーム倍率 | 16.6倍 | 8.3倍 | 10.7倍 |
絞り値 | F3.5-6.3 | F4.0 | F4.0-5.6 |
レンズ構成 | 11群16枚 | 11群17枚 | 11群15枚 |
防塵防滴機構 | あり | あり | あり |
手ぶれ補正機能 | なし | あり | なし |
最短撮影距離 | 0.22m(ワイド端)0.7m(テレ端) | 0.15m(ワイド端)0.45m(テレ端) | 0.5m |
最大撮影倍率 | 0.1倍(ワイド端)0.23倍(テレ端) | 0.3倍(ワイド端)0.21倍(テレ端) | 0.22倍 |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) |
フィルターサイズ | 72mm | 72mm | 58mm |
大きさ | 77.5 x 99.7mm | 77.5 x 116.5mm | 63.5 x 83mm |
重さ | 455g | 561g | 285 g |
OLYMPUSオンライン価格 | 99360円 | 151200円 | 69984円 |
では、このスペック表の気になる部分を簡単に解説していきます。
大きさ・重さ
上の写真は、右から12-200mm F3.5-6.3,12-100mm F4.0 IS PRO,14-150mm F4.0-5.6(写真は14-150mm F4.0-5.6 IIの旧品ですがサイズは14-150mm F4.0-5.6 IIと同等)となっています
こうして並べると12-200mm F3.5-6.3と12-100mm F4.0 IS PROはマイクロフォーサーズ規格のレンズとしては、大きいように感じるかもしれません。
しかし、35mm版換算で24-400mm・24-200mmの焦点距離をカバーしているにも関わらず、これだけの大きさでまとまっているのは驚異的なことだと思います。
高倍率ズームレンズがこれだけコンパクトに作れるのがマイクロフォーサーズ規格のメリットですね。
重さも12-200mm F3.5-6.3や14-150mm F4.0-5.6 IIは500gを切る軽さです。(12-100mm F4.0 IS PROは500gより上ですが、スペックを考えると十分軽いレンズです。)
この3本ともコンパクトで軽量な高倍率ズームレンズなので、カメラ以外の荷物が多くなる旅行などで大活躍しそうですね。
防塵防滴
どのレンズも防塵防滴機構なので、多少の雨であれば気にせず写真撮影を行うことが出来ます。
ただし、ボディ側も防塵防滴機構でないと意味がないのでご注意ください。
ちなみにオリンパスのカメラボディでは、OM-D E-M1, E-M1 Mark Ⅱ, E-M5 Mark Ⅱ, E-M1Xなどが防塵防滴機構を備えています。
ズーム倍率
12-200mm F3.5-6.3レンズのズーム倍率は、オリンパスの高倍率ズームレンズの中だけではなく、2019年2月現在発売されている全てのミラーレス一眼カメラの交換レンズの中で最高の16.6倍となっています。
またこのレンズの良いところは広角側が12mm(35mm版換算値24mm)から始まっていると言う点です。
この点は12-100mm F4.0 IS PROも同じです。
14-150mm F4.0-5.6 IIは残念ながら広角側が14mm(35mm版換算値28mm)となっています。
12mmと14mmと聞くとたかが2mmだと思われる方もいるかもしれませんが、広角側では2mmの差で写る範囲は大きく変わります。
高倍率ズームレンズと言うとズーム倍率が1番目を引きますが、広角側が何mm始まりかと言う点も重要な要素になっています。
F値
高倍率ズームレンズの欠点は望遠側のF値が暗い点ですが、12-200mm F3.5-6.3と14-150mm F4.0-5.6 IIもその例に当てはまります。
F値が暗いと速いシャッタースピードを確保できないため、室内や暗い場所では手ぶれ防止のためにiso感度をあげる必要が出てきます。
iso感度をあげるとノイズによる画質の低下を招いてしまいます。
オリンパスのプロレンズシリーズである12-100mm F4.0 IS PROは広角側も望遠側もF4通しなのでその点では他の2本よりも優れています。
マクロ性能
高倍率ズームレンズでありながら、どのレンズも最大撮影倍率が高く、マクロレンズの代用としても十分使用できます。
あくまでマクロレンズの代用で、本格的なマクロ撮影を行う場合はもっと最大撮影倍率の高いマクロレンズを使用しましょう。
レンズコーティング
12-200mm F3.5-6.3や14-150mm F4.0-5.6 IIはゴースト・フレアの発生を抑えるZEROコーティング、12-100mm F4.0 IS PROはさらに強力なZ Coating Nanoが施されています。
レンズ内手ぶれ補正
今回比較する高倍率ズームレンズの中でレンズ内手ぶれ補正を搭載しているのは、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのみです。
そして、12-100mm F4.0 IS PROは特定のカメラボディと組み合わせることで、五軸シンクロ手ぶれ補正が可能になります。
例えば、E-M1 Mark Ⅱと組み合わせると6.5段分の補正効果を得ることができ、E-M1Xとの組み合わせではなんと7.5段分の補正効果を得ることができます。
しかし、オリンパスのカメラボディの手ぶれ補正効果はもともと他社とは比べ物にならないぐらい強力なので、12-200mm F3.5-6.3や14-150mm F4.0-5.6 IIが五軸シンクロ手ぶれ補正に対応していないと言っても手ブレに悩まされるなんてことはないのでご安心ください。
操作性
12-200mm F3.5-6.3や14-150mm F4.0-5.6 IIはオリンパスのスタンダードなレンズで12-100mm F4.0 IS PROはPROレンズです。
スタンダードレンズとプロレンズの違いの1つが操作性です。
12-100mm F4.0 IS PROにはレンズにカメラの機能を割り当てることができるL-Fnボタンがあり、オートフォーカスからマニュアルフォーカスに即座に変更することができるマニュアルフォーカスクラッチ機構を搭載しています。
どの高倍率ズームレンズがオススメか?
12-200mm F3.5-6.3がオススメの方
- 望遠側が200mmまで使いたい
- 広角から超望遠まで一本のレンズで撮影したい
- 焦点距離12mmの広角撮影を行いたい
12-100mm F4.0 IS PROがオススメの方
- 望遠側は100mmで十分
- 高画質の高倍率ズームレンズが欲しい
- F値の小さい高倍率ズームレンズが欲しい
- 超強力な五軸シンクロ手ぶれ補正が使いたい
- 焦点距離12mmの広角撮影を行いたい
14-150mm F4.0-5.6 IIがオススメの方
- 安価な高倍率ズームレンズが欲しい
- 広角側の焦点距離が14mmからでも問題ない
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最後に
個性の違う3本の高倍率ズームレンズからあなたにぴったりの一本を見つけてください。
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