こんにちは、E-M-Wです。
富士フィルムから新しいフラグシップ機X-H1が発表されました。
このカメラは、X-T2およびX-PRO2の上位モデルです。
これまではこの2機種がダブルフラグシップとしてXシリーズを牽引してきましたが、これからはX-H1がX-シリーズのフラグシップモデルとして君臨するようです。
今回は、富士フィルムの新フラグシップ機のX-H1とOLYMPUSのフラグシップ機のE-M1 Mark Ⅱを比較したいと思います。
Contents
X-H1とE-M1 Mark Ⅱのスペック比較表
X-H1 | E-M1 Mark Ⅱ | |
画素数 | 約2,430万画素 | 約2037万画素 |
センサーサイズ | 23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) | 17.4 mm x 13.0 mm (フォーサーズ) |
動画性能 | [C4K(4096×2160)]24p/23.98p (200Mbps/100Mbps/50Mbps),[4K(3840×2160)] 29.97p/25p/24p/23.98p (200Mbps/100Mbps/50Mbp)s,[Full HD(2048×1080)] 24p/23.98p (100Mbps/50Mbps), [Full HD(1920×1080)] 59.94p/50p/29.97p/25p/24p/23.98p (100Mbps/50Mbps) | [C4K(4096×2160)]24p(約237Mbps) ,[4K(3840×2160)]30p/25p/24p(約102Mbps), [FHD(1920×1080)]60p/50p/30p/25p/24p,[HD(1280×720)]60p/50p/30p/25p/24p |
手ぶれ補正 | センサーシフト式5軸補正 補正効果5.5段 | センサーシフト式5軸補正 補正効果5.5段 |
背面液晶 | 3.0型/約104万ドット静電容量方式タッチパネル 3軸チルト式 | 3.0型/約104万ドット静電容量方式タッチパネル バリアングル式 |
電子ビューファインダー | 約369万ドット 有機EL(OLED) LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.5倍(35mm判換算:約0.75倍) フレームレート最大100fps | 約236万ドット カラー液晶 LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.48倍(35mm判換算:約0.74倍) フレームレート最大120fps |
AF測距点 | 最大325点 | 121点 |
シャッター速度 | [メカシャッター, 電子先幕シャッター] Pモード:4秒~1/8000秒 Aモード:30秒~1/8000秒 S/Mモード:15分~1/8000秒 バルブ:最長60分 ,[電子シャッター] Pモード: 4秒~1/32000秒 Aモード: 30秒~1/32000秒 S/Mモード: 15分~1/32000秒 バルブ: 1秒固定, [電子先幕+メカニカル+電子シャッター]Pモード: 4秒~1/32000秒 Aモード: 30秒~1/32000秒 S/Mモード: 15分~1/32000秒 バルブ: 最長60 分 | [メカシャッター] 1/8000~60秒・ライブバルブ・ライブタイム・ライブコンポジット, [電子先幕シャッター] 1/320~60秒, [電子シャッター] 1/32000~60秒, [静止画フリッカースキャン] 1/7634~1/50.0秒, [動画フリッカースキャン] 1/250.0~1/30.0[2]秒 |
連写性能 | [メカシャッター]8.0コマ/秒 ,パワーブースターグリップ装着時11コマ/秒 [電子シャッター]約14コマ/秒 | [メカシャッター]連写H(ピント固定)約15コマ/秒、連写L(追従)約10コマ/秒 [電子シャッター]静音連写H(ピント固定)約60コマ/秒、静音連写L(追従) 約18コマ/秒 |
静止画撮影可能枚数 | 約310枚 | 約440枚,低消費電力撮影モード時約950枚 |
動画撮影可能時間 | 4K:約35分、FULL HD:45分 | 最大約1時間30分 |
本体サイズ | 139.8(幅)×97.3(高さ)×85.5(奥行き) | 134.1(幅)×90.9(高さ)×68.9(奥行き) |
本体重量 | 約673g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、約623g(本体のみ) | 約574g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、約498g(本体のみ) |
画質
X-H1とE-M1 Mark Ⅱではセンサーサイズが違います。 高感度性能やダイナミックレンジはAPS-CであるX-H1の方が有利です。
ちなみに両機種ともローパスレスフィルターレスとなっています。
手ぶれ補正
これまでボディ内手ぶれ補正の分野ではオリンパスが他社を圧倒していましたが、最近ではソニーやパナソニックのミラーレス機にも強力な手ぶれ補正を持った機種が登場してきました。
そして、これまで全くボディ内手ぶれ補正を搭載していなかった富士フィルムでしたが、このX-H1には強力な手ぶれ補正を搭載してきました。
その補正効果は5.5段でE-M1 Mark Ⅱと肩を並べる高性能性ぶりを発揮しています。
ただし、E-M1 Mark Ⅱにはボディ内手ぶれ補正とレンズ内手ぶれ補正を合わせた5軸シンクロ手ぶれ補正があります。
その補正効果はなんと6.5段の補正効果があります。
背面モニター
X-H1の背面モニターはチルト式のモニターでありながら、上の写真のように稼働する便利な仕様になっています。
これにより通常のチルト式にはできない縦位置でのチルト撮影ができます。
またバリアングル式では横位置のチルト撮影時はモニターを開くため光軸線上からずれてしまう問題がありますが、この3方向チルト式モニターであればそんな問題が起こることもありません。
ぜひ、他社のカメラでも真似して採用して欲しいですね。
電子ビューファインダー
X-H1は369万ドットの高精細な電子ビューファインダーを搭載しています。 これはミラーレス一眼カメラではトップクラスのスペックです。
ただし、フレームレートは100fpsでE-M1 Mark Ⅱの120fpsに少し劣っています。
サブ液晶モニター
X-H1のボディ上部には同社の中判ミラーレス一眼カメラ「GFX 50S」にもあったサブ液晶モニターが搭載されています。
そのため、X-T2などに搭載されている露出補正ダイヤルは廃止されています。
動画性能
X-H1はこれまでも富士フィルムのミラーレス一眼カメラの中でもっとも動画撮影に力を入れている機種です。
動画撮影に適したフィルムシミュレーションの「ETERNA」を新搭載し、・広いダイナミックレンジのガンマカーブ「F-Log(エフログ)」での記録、および外部機器への非圧縮出力が可能になり・120pおよび100pのハイスピード動画撮影(Full HD・2倍/4倍/5倍スローモーション)に対応しています。
写真だけでなく動画撮影も積極的に行うユーザーは、E-M1 Mark ⅡよりX-H1を購入することをお勧めします。
連写・動体撮影性能
X-H1の動体追従連写は電子シャッターで最大14コマ/秒で、E-M1 Mark Ⅱの最大18コマ/秒には少し劣っているようです。
またバッファーメモリにも差があり、X-H1は14コマ/秒連写時で可逆圧縮RAW: 約27枚・ 非圧縮RAW: 約23枚の撮影可能なのに対し、OM-D E-M1 Mark Ⅱは18コマ/秒連写時で約RAW77枚の撮影が可能です。
またE-M1 Mark Ⅱには被写体の動く瞬間を捉えることのできるプロキャプチャーモードも搭載しており、動体撮影性能ではX-H1に一歩リードしています。
静止画撮影可能枚数
バッテリー1つで撮影できる枚数がX-H1が約310枚、E-M1 Mark Ⅱが約440枚となっています。 X-H1のバッテリーライフは他のミラーレス一眼カメラと比べると少し低く感じます。
ただし、縦位置パワー・ブースター・グリップ「VPB-XH1」を使用するとバッテリー2個 装填できるので、撮影枚数は最大約900枚に増加します。
大きさと重さ
X-H1は手ぶれ補正や高精細の電子ビューファインダー・高剛性で高耐久ボディ・サブ液晶モニターなど様々な機能を搭載しているので、これまでのXシリーズで一番大きく重くなっています。
E-M1 Mark Ⅱと比べると、幅が5.7mm広く・高さが6.4mm高く・奥行きが16.6mm長く・重さ(本体、バッテリー、メモリーカード含む)が99g重くなっています。
まとめ
このX-H1はこれまで富士フィルムが搭載してこなかった手ぶれ補正を搭載したり、動画撮影機能に力を入れたりとかなりの意欲作となっており、X-シリーズの頂点に立つにふさわしいカメラですね。
自分はE-M1 Mark Ⅱを愛用していますが、このカメラにとても興味があります。
他社のミラーレス一眼カメラユーザーおよびデジタル一眼レフユーザーにも是非お勧めしたいカメラです。
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