こんにちは、E-M-Wです。
2018年9月6日に富士フィルムからミラーレス一眼カメラのX-T3が発表されました。
今回はX-T3とオリンパスのE-M1 Mark Ⅱのスペックを比較したいと思います。
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X-T3とE-M1 Mark Ⅱスペック比較表
X-T3 | E-M1 Mark Ⅱ | |
画素数 | 有効画素数2610万画素 | 有効画素数2037万画素/総画素数2177万画素 |
センサーサイズ | 約23.5×15.6mm(APS-C) | 17.4 mm x 13.0 mm (フォーサーズ) |
ボディ内手ぶれ補正 | なし | センサーシフト式5軸補正 補正効果5.5段 |
記憶媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード | SD/SDHC/SDXCカード |
カードスロット | ダブル | ダブル |
EVF | 約369万ドット 有機ELカラーLVF 視野率/倍率 約100% 約0.75倍 フレームレート | 約236万ドット カラー液晶 LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.48倍(35mm判換算:約0.74倍) フレームレート最大120fps |
背面モニター | 3.0型/約104万ドット静電容量方式タッチパネル 3方向チルト式 | 3.0型/約104万ドット静電容量方式タッチパネル バリアングル式 |
動画 | [C4K] 59.94p~23.98p [4K]59.94p~23.98p [FHD]59.94p~23.98p | [C4K]24p, [4K]30p~24p, [FHD]60p~24p, [HD]60p~24p |
AF測距点 | 最大25×17点 | 121点 |
シャッター速度 | [メカシャッター] 1/8000~15分(バルブ最大60分), [電子先幕シャッター]/18000~15分(バルブ最大60分), [電子シャッター] 1/32000~15分, | [メカシャッター] 1/8000~60秒・ライブバルブ・ライブタイム・ライブコンポジット, [電子先幕シャッター] 1/320~60秒, [電子シャッター] 1/32000~60秒, [静止画フリッカースキャン] 1/7634~1/50.0秒, [動画フリッカースキャン] 1/250.0~1/30.0[2]秒 |
連写 | [電子シャッター(1.25 X クロップ時)]約30コマ/秒,[電子シャッター]約20コマ/秒,[メカシャッター]11コマ/秒 | [メカシャッター]連写H(ピント固定)約15コマ/秒、連写L(追従)約10コマ/秒 [電子シャッター]静音連写H(ピント固定)約60コマ/秒、静音連写L(追従) 約18コマ/秒 |
iso感度 | 160~12800(拡張iso80,100,125, 25600,51200) | 200〜6400(拡張ISO64,8000~25600) |
静止画撮影可能数 | 標準撮影枚数約390枚 | 約440枚,低消費電力撮影モード時約950枚 |
動画連続撮影可能時間 | 連続撮影電池寿命[4K]約55分[FHD]約75分 | 最大約1時間30分 |
本体サイズ | 132.5(幅)×92.8(高さ)×58.8(奥行き) | 134.1(幅)×90.9(高さ)×68.9(奥行き) |
重さ | 約539g(バッテリー、カードを含む)、約489g(本体のみ) | 約574g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、約498g(本体のみ) |
使用可能温度 | -10℃∼+40℃ | -10∼+40 C |
では、このスペック表の気になる部分や新機能などを簡単に解説していきます。
画質
有効画素が2160万画素とこれまでの富士フィルムのミラーレス一眼カメラの中では最高の画素数を誇っています。
ただ画素数が多くなると高感度ノイズが気になるところ。
しかし、X-T3は高感度に強い裏面照射型のセンサーを使用しているので、問題なさそうですね。
そして、常用iso感度は160になってます。
手振れ補正
先に発売されたX-H1には富士フィルムのミラーレス一眼カメラでは初のボディ内五軸手ぶれ補正が搭載されていたので、X-T3にも手ぶれ補正が搭載されているのではと期待していたのですが、残念ながら今回は手ぶれ補正非搭載です。
やはりハイエンドモデルのX-H1との差別化を図るためには搭載できなかったのではと思います。
しかし、オリンパスやソニー、パナソニックの中級、上級のミラーレス一眼カメラには必ずと言っていいほどボディ内手ぶれ補正が搭載されているので、X-T3にもボディ内手ぶれ補正が欲しかったですね。
ただ、手ぶれ補正が搭載されていたら、ボディは今以上に大きく重くなっていたでしょうね。
動画性能
これまで動画性能に関してはあまり良くなかった富士フィルムですが、X-T3は一味違います。
4K/60P 4:2:2 10bit・log撮影可能など動画性能がとてつもなく向上しています。
富士フィルムのミラーレス一眼カメラでは最高の動画性能を誇っています。
しかし、その結果、半年前に発売された富士フィルムのフラグシップモデルX-H1すらも超えてしまっています。
X-H1ユーザーにとってこの現実は少し悲しいですね。
ちなみにE-M1 Mark Ⅱに限らずオリンパスのミラーレス一眼カメラは動画性能は少し残念なので、今後は動画性能にも力を入れてもらいたいですね。
連写性能
E-M1 Mark Ⅱは発売当初、動体追従連写が18コマ/秒と他社を圧倒する連写性能でした。
しかし、発売から1年半経った現在は他社からその連写性能を超えるミラーレス一眼カメラが次々にリリースされています。
X-T3も動体追従連写は電子シャッターで20コマ/秒とE-M1 Mark Ⅱを超えています。
そして、連写速度だけでなく電子シャッターの弱点であったローリングシャッターも大幅に軽減されています。
さらにE-M1 Mark Ⅱのプロキャプチャーモードに相当するプリ撮影機能も追加されています。
AF
X-T3のAFポイントは13×9の117点と25×17の325点があり、全てのポイントが像面位相差AFのポイントになっています。
位相差AFの低輝度限界は-3EVとなっており、暗いシーンでもAFが迷うことがありません。
そして、 瞳AFの性能も向上し、AF-Cに対応しています。
スポーツファインダーモード
X-T3にはスポーツファインダーモードという新たな機能が追加されています。
この機能は動体撮影時に被写体を捕捉しやすいように、1660万画素にクロップされその部分が黒い枠で表示されるため被写体がフレームに入る前から見ることができるというものです。
しかもこのスポーツファインダーモード時は動体追従連写が最大でなんと30コマ/秒も可能になっています。
背面液晶
X-T3とE-M1 Mark Ⅱの背面液晶の大きさや画素数、タッチパネル対応などのスペックは同じです。
しかし、背面液晶の可動方法は大きく異なります。
E-M1 Mark Ⅱはバリアングル方式で、X-T3の方は富士フィルムのオリジナルの3方向チルト式です。
EVF
X-T3のファインダーは369万ドットの有機ELでフレームレートは100fpsです。
さらに、ソニーにα9同様に連写中にブラックアウトを起こさないブラックアウトフリーを実現しています。
E-M1 Mark Ⅱはフレームレートは120fpsと優っていますがそれ以外のスペックでは負けています。
ナイトビジョンモード
新たにナイトビジョンモードが追加されました。
このモードはEVFの表示を赤と黒で表示することができます。
これを使えば、暗闇でホタルを撮影するときなどEVFの光を抑えたいシーンで活躍しそうです。
カードスロット
ダブルカードスロット仕様で両方のスロットがSDXCカードのUHS-Ⅱに対応しています。
E-M1 Mark Ⅱもダブルカードスロットですが、SDXCカードのUHS-Ⅱに対応してしているのは一つだけなので羨ましい限りですね。
USB-Cポートからモバイルバッテリーで充電可能
カメラを使用しない移動中にモバイルバッテリーで充電できるのは何気に便利そうですね。
オリンパスも同様にモバイルバッテリーがから充電できるようになって欲しいですね。
ボディサイズ・デザイン比較
X-T3は動画性能や連写性能が大幅に向上しているにも関わらず、先代のX-T2とほとんど大きさも重さも変わっていません。
手ぶれ補正が搭載されていたらもっと大きくなっていたかもしれませんね。
まとめ
このX-T3は期待以上にすごいカメラに進化していますね。
X-Tシリーズは動体撮影に特化した機種なので、それらの性能が大幅に進化するのはある程度予想できましたが、まさか動画撮影機能がここまで進化するとは驚きです。
ただ進化しすぎて、半年前に発売されたフラグシップモデルのX-H1を様々な面で超えてきたのも少々問題な気もしますが・・・
最近フルサイズミラーレス一眼が注目を浴びていますが、富士フィルムにはこれからもAPS-Cで頑張って欲しいですね。
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