こんにちは、E-M-Wです。
2019年11月22日にOLYMPUSからOM-D E-M5 Mark Ⅲが発売されます。
今回はそのE-M5 Mark ⅢとPanasonicのG99のスペックを比較してみます。
Contents
E-M5 MarkⅢとG99の主な違い
- ボディの重量はE-M5 Mark Ⅲが366g・G99が484g
- 手ぶれ補正の効果はE-M5 Mark Ⅲが最大6.5段・G99が最大5段
- EVFの倍率はE-M5 Mark Ⅲが約1.20倍~約1.37倍・G99が約1.48倍
- EVFのアイポイントはE-M5 Mark Ⅲが27mm・G99が20mm
- 背面液晶はE-M5 Mark Ⅲが約104万ドット・G99が約124万ドット
- AFの方式はE-M5 Mark Ⅲが位相差AF・G99がコントラストAF
- 動体追従連写はE-M5 Mark Ⅲが最高10コマ/秒・G99は最高6コマ/秒
- 動画撮影時間はE-M5 Mark Ⅲは30分・G99は無制限
- ボディの材質はE-M5 Mark Ⅲがプラスティック製・G99は金属製
E-M5 MarkⅢとE-M5 MarkⅡのスペックや新機能を比較する
外観
左がE-M5 Mark Ⅲで右がG99です。
横幅も高さもグリップもG99の方が大きいですね。
全長が長い望遠レンズ等を装着した場合、G99の方がグリップがしっかりしているのでホールドしやすくなっています。
E-M5 Mark Ⅲで大型レンズを使用する際は、別売りの専用外付けグリップ 「ECG-5」を装着するのがオススメです。
背面を見るとE-M5 Mark ⅢとG99ではEVFのアイピースの大きさがかなり違います。
上から見るとグリップの深さの違いが改めてわかります。
撮像センサー
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
有効画素 | 2037万画素 | 2030万画素 |
総画素数 | 2177万画素 | 2177万画素 |
E-M5 Mark Ⅲの有効画素数は2037万画素でG99の有効画素は2030万画素とほぼ同じです。
手ぶれ補正
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
5軸手ぶれ補正 | 5.5段 | 5段 |
5軸シンクロ手ぶれ補正(Dual I.S.2) | 6.5段 | 5段 |
E-M5 Mark Ⅲはコンパクトなボディでありながら強力な手ぶれ補正を実現しています。
ボディ内手ぶれ補正のみで約5.5段とレンズ内手ぶれ補正に対応したレンズとの組み合わせで可能になる「5軸シンクロ手ぶれ補正」時は約6.5段分の補正効果を得ることができます。
一方のG99はボディ内手ぶれ補正のみで約5段、レンズ内手ぶれ補正に対応したレンズとの組み合わせで可能になる「Dual I.S.2」時は約5段分の補正効果(望遠域でも同様の補正効果を得ることができる)となっています。
ファインダー
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
形式 | アイレベル式OLEDビューファインダー/約236万ドット | アイレベル式OLEDビューファインダー/約236万ドット |
視野率 | 100% | 100% |
倍率 | 約1.20倍~約1.37倍 | 約1.48倍 |
アイポイント | 約27mm | 約20mm |
どちらのEVFも視野率100%で236万ドットのOLED(有機EL)という点は同じですが、
E-M5 Mark Ⅲは倍率が約1.20倍~約1.37倍、アイポイントが27mmで、G99は視野率が約1.48倍、アイポイント20mmとなっています。
視野率ではE-M5 Mark Ⅲは劣りますが、アイポイントでは優っています。
アイポイントが長いということは眼鏡をかけた状態でEVFを除いても画面の端がケラれることなくフレーム全体を見ることができるということです。
モニター
E-M5 Mark Ⅲ | G99 |
3.0型2軸可動式液晶 | 3.0型2軸可動式液晶 |
約104万ドット | 約124万ドット |
どちらの背面モニターもタッチパネル式の3.0型のバリアングル式ですが、モニターの解像度はG99が約124万ドットと優っています。
AF性能
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
方式 | 像面位相差AF | コントラストAF |
測距点 | 121点 | 49点 |
E-M5 Mark Ⅲは121点のクロスタイプ位相差AFでG99は49点コントラストAFです。
G99はコントラストAFですが、空間認識技術(DFDテクノロジー)を採用しており、一般的なコントラストAFと比較すると遥かに高速で動作し動体追従性能も非常に高くなっています。
露出制御
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
iso感度 | 200〜25600 | 200〜25600 |
拡張iso感度 | ISO LOW(約64相当) | ISO LOW(約100相当) |
E-M5 Mark Ⅲのiso Lowは64ですが、G99はiso100となっています。
シャッター
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
メカシャッター | 60秒〜1/8000秒 | 60秒〜1/4000秒 |
電子シャッター | 60秒〜1/32000秒 | 1秒〜1/16000秒 |
シャッタースピードの最高速は、メカシャッター・電子シャッター共にE-M5 Mark Ⅲの方が優っています。
ドライブ
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
連写H | 約10コマ/秒 | 約9コマ/秒 |
連写L | 約6コマ/秒 | 約6コマ/秒 |
静音連写H | 約30コマ/秒 | 約9コマ/秒 |
静音連写L | 約10コマ/秒 | 約6コマ/秒 |
メカシャッター時の連写性能に関してはほとんど差はありませんが、電子シャッター時の連写性能に関してはE-M5 Mark Ⅲが静音連写Hで30コマ/秒(G99は約9コマ/秒)、静音連写Lでは10コマ/秒(G99は約6コマ/秒)と大きく差があります。
ただし、G99には4Kフォトモードと呼ばれるパナソニック独自の機能があります。
これは4K動画から好みのフレームを800万画素の静止画として切り出すことができる機能です。
G99は4K 30Pの動画撮影が可能なため、4Kフォトモードを使用すると実質30コマ/秒の連写撮影を行っているということになります。
フラッシュ
G99はフラッシュが内蔵されていますが、E-M5 Mark Ⅲは内蔵フラッシュなしで、FL-LM3が付属されています。
FL-LM3は外付けタイプなので、使用時にわざわざカメラに取り付けないといけないというデメリットがありますが、フラッシュの発光部の角度を調整でき、天井や壁にバウンスさせることができるというメリットがあります。
ハイレゾショット
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
ハイレゾショット(jpeg) | 約2500万画素,約5000万画素 | なし |
ハイレゾショット(RAW) | 約8000万画素 | なし |
E-M5 Mark Ⅲには、センサーをシフトさせながら8枚の写真を撮影し、その8枚を合成することで高画素な写真を作成するハイレゾショットという機能がありますが、G99にはそれに相当する機能はありません。
動画
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
4096×2160(C4K) | 24p | なし |
3840×2160(4K) | 30p、25p、24p | 30p、24p |
1920×1080(FHD) | 60p、50p、30p、25p、24p | 60p、30p、24p |
1280×720(HD) | 60p、50p、30p、25p、24p | なし |
Log撮影 | なし | V-Log L |
撮影時間 | 30分 | 無制限 |
E-M5 Mark ⅢがG99に優っている動画性能はCinema4K 24pの動画撮影が可能な点です。
逆にG99がE-M5 Mark Ⅲに優っている動画性能は、動画撮影時間が無制限であることとLog撮影が可能な点です。
Wi-Fi &Bluetooth
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
Wi-fi | IEEE 802.11b / g / n | IEEE 802.11b / g / n |
Bluetooth | Bluetooth Ver.4.2 | Bluetooth Ver.4.2 |
対応アプリ | Olympus Image Share(OI.Share) | Panasonic Image App |
どちらのカメラもWi-Fi &Bluetooth機能を搭載しており、スマートフォンアプリを使ってリモート操作や写真転送が可能です。
E-M5 Mark Ⅲは「Olympus Image Share(OI.Share)」・G99は「Panasonic Image App」というアプリに対応しています。
入出力
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
USB端子 | USB microB | USB microB |
リモコン端子 | 2.5ミニジャック | 2.5ミニジャック |
フラッシュ端子 | ホットシュー | ホットシュー |
マイク入力端子 | 3.5ステレオミニジャック | 3.5ステレオミニジャック |
どちらのカメラもUSB充電に対応しています。
ただし、E-M5 Mark Ⅲはカメラの電源がオフの時しか充電できないのに対し、G99は充電しながら撮影が可能です。
電源
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
使用電池 | BLS-50 | DMW-BLC12 |
撮影可能コマ数 | 約310枚(低消費モード時約660枚) | 約290枚(低消費モード時約1000枚) |
連続撮影可能時間 | 約60分 | 約50分 |
通常時の静止画撮影枚数はE-M5 Mark ⅢとG99は大差がないようですが、低消費電力モードで比較するとG99の方が撮影枚数が圧倒的に多くなっています。
動画撮影時間に関してはE-M5 Mark Ⅲの方が長くなってます。
大きさ / 重さ
E-M5 Mark Ⅲ | G99 | |
大きさ | 幅約125.3mm×高さ約85.2mm×奥行き約49.7mm | 幅約130.4mm×高さ約93.5mm×奥行き約77.4mm |
重量 | 本体のみ約366g | 本体のみ約484g |
ボディのコンパクトさではE-M5 Mark Ⅲの方が圧倒的に優っています。
またボディの重量に関しては本体のみで比較するとE-M5 Mark Ⅲの方が100g以上軽くなっています。
しかし、G99のボディの材質はマグネシウム合金製なのに対して、E-M5 Mark Ⅲはポリカーボネート(プラスティック)製となっています。
動作環境
G99のボディは防塵・防滴、E-M5 Mark Ⅲのボディは防塵・防滴・-10℃耐低温性能を持っています。
ただし、防塵・防滴性能を十分に発揮するには、ボディ同様、防塵・防滴性能を持ったレンズで、なおかつE-M5 Mark Ⅲの場合はオリンパス製、G99の場合はパナソニック製という風に同じメーカーのレンズを選択する必要があります。
E-M5 MarkⅢとG99、どちらがオススメか?
E-M5 Mark ⅢはG99よりもAF性能全般・連写性能、さらに軽量コンパクトさが優れています。
しかし、4K Photo・動画撮影機能・大きなグリップによるホールド性などG99が優っている点もあります。
コンパクトなボディで高性能のカメラが欲しい方にはE-M5 Mark Ⅲがオススメで、動画撮影も積極的に行い大きなレンズを多用する方にはG99がオススメです。
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