こんにちは、E-M-Wです。
マイクロフォーサーズユーザーの皆さんはどの広角ズームレンズをお使いですか?
ちなみに自分はオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROレンズを使用しています。
今回は、オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO・M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6とパナソニックのLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 ASPH.・LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0の4本の広角ズームレンズを比較してみます。
Contents
スペック比較表
7-14mm F2.8 PRO | 9-18mm F4.0-5.6 | 8-18mm F2.8-4.0 | 7-14mm F4.0 | |
焦点距離 | 7-14mm(35mm版換算値14-28mm) | 9-18mm(35mm版換算値18-36mm) | 8-18mm(35mm版換算値16-36mm) | 7-14mm(35mm版換算値14-28mm) |
絞り値 | F2.8 | F4.0-5.6 | F2.8-4.0 | F4.0 |
レンズ構成 | 11群14枚 | 8群12枚 | 10群15枚 | 12群16枚 |
防塵防滴機構 | あり | なし | あり | なし |
最短撮影距離 | 0.2m | 0.25m | 0.23m | 0.23m |
最大撮影倍率 | 0.12倍 | 0.1倍 | 0.12倍 | 0.08倍 |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) |
フィルターサイズ | 装着不可 | 52mm | 67mm | 装着不可 |
大きさ | 78.9x105.8mm | 56.5x49.5mm | 73.4mm×88mm | 70mm×83.1mm |
重さ | 534g | 155g | 315g | 300g |
では、このスペック表から気になる部分を簡単に解説していきます。
大きさ・重さ
上の写真は、右からオリンパスの7-14mm F2.8 PRO・9-18mm F4.0-5.6、パナソニックの8-18mm F2.8-4.0・7-14mm F4.0という順になっています。
ちなみに今回レンズを装着しているボディはオリンパスのOM-D E-M1 Mark Ⅱです。
この4本の広角ズームレンズの中で一番大きく重いレンズはオリンパスの7-14mm F2.8 PROになります。
逆に一番小さく軽いのは、オリンパスの9-18mm F4.0-5.6です。こうして並べてみると9-18mm F4.0-5.6がいかにコンパクトかがよくわかりますね。
パナソニックの8-18mm F2.8-4.0と7-14mm F4.0はどちらも同じような大きさです。
ワイド端の焦点距離
広角ズームレンズで重要なのはワイド端の焦点距離が何mmから始まっているかです。
焦点距離7mm始まりと焦点距離9mm始まりだとたかだか2mmの違いと思われるかもしれませんが、広角レンズでは焦点距離が2mm違うだけで写る範囲が大きく変わります。
とにかく景色を広く写したいのであれば、焦点距離が7mmから始まっているオリンパスの7-14mm F2.8 PROやパナソニックの7-14mm F4.0がオススメです。
開放F値
広角レンズは標準レンズや望遠レンズと比べ、F値が小さいからといってもそこまでボカすことはできません。
ただ、F値が小さい方がレンズに光を多く取り込むことができ、薄暗い室内などでの撮影でもiso感度を上げずに手ブレを起こさないシャッタースピードを確保することができます。
この点では開放F2.8の7-14mm F2.8 PROが一番優れています。
防塵・防滴、耐低温性能
オリンパスの7-14mm F2.8 PROとパナソニックの8-18mm F2.8-4.0は防塵防滴機構を備え、さらに-10℃の耐低温性能を備えており、雨天時など厳しい環境下でも撮影し続けることができます。
ただし、レンズだけでなくボディも防塵防滴機構の備わったものでないと効果を発揮できません。
また、レンズもボディも防塵防滴でもオリンパスのボディにはオリンパスのレンズという風に同じメーカーで揃えないといけないで注意してください。
マクロ性能
オリンパスの7-14mm F2.8 PROとパナソニックの8-18mm F2.8-4.0は二本とも最大撮影倍率が0.12倍で35mm版換算値だと0.24倍となります。
広角ズームレンズでありながら、マクロ撮影も行うことができます。
上の写真はオリンパスの7-14mm F2.8 PROの最短撮影距離である0.2mを示しています。
最短撮影距離でレンズの焦点距離をテレ端14mmにするとダンボーのフィギュアをこれぐらいの大きさで写すことができます。
最短撮影距離でレンズの焦点距離をワイド端7mmにするとダンボーのフィギュアをこれぐらいの大きさで写すことができます。
広角レンズでのマクロ撮影は背景を生かすことができるので、標準・望遠マクロとは違った写真を撮ることができます。
ただし、オリンパスの7-14mm F2.8 PROはプロテクトフィルターを装着できないので、被写体に寄りすぎてレンズの前玉をゴツンとぶつけないようにご注意ください。
レンズコーティング
オリンパスの7-14mm F2.8 PROにはゴーストやフレアを徹底的に排除するZEROコーティング、パナソニックの8-18mm F2.8-4.0にも同等の効果があるナノサーフェスコーティングという強力なレンズコーティングが施されています。
操作性
オリンパスの7-14mm F2.8 PROにはAF(オートフォーカス)からMF(マニュアルフォーカス)へ、瞬時に切り替えできるMFクラッチ機構と好きな機能を割り当てることのできるファンクション(L-Fn)ボタンを設置されています。
パナソニックの8-18mm F2.8-4.0にはAF(オートフォーカス)からMF(マニュアルフォーカス)へ、瞬時に切り替えできるAF/MF切替スイッチが搭載されています。
フィルターの装着の不可
オリンパスの7-14mm F2.8 PROとパナソニックの7-14mm F4.0は
レンズが出目金のように丸く出っており、フィルター類を普通に装着することができません。
そのためプロテクトフィルターでレンズを保護する・PLフィルターで光の反射を抑え、空を青くする・NDフィルターで日中に滝の流れをスローシャッターで表現するといったことができません
これは、風景写真を主に撮影する人にとっては大きなデメリットです。
ちなみにフィルターを普通に装着できませんが、特殊な装置を使えばオリンパスの7-14mm F2.8 PROとパナソニックの7-14mm F4.0にもフィルターを装着することができます。
このような角型フィルターと呼ばれる四角のフィルターをフィルターホルダーと呼ばれるアダプターを使って取り付けることもできますが、一般的なフィルターに比べ、高価であり使い勝手も非常に悪いので初心者にはあまりおすすめしません。
オリンパスの7-14mm F2.8 PROとパナソニックの7-14mm F4.0を購入する際はこのデメリットをよく考えてください。
どの広角ズームレンズがオススメか?
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROがオススメの方
- 焦点距離全域でF2.8の明るさが欲しい
- 防塵防滴機構が必要
- 高画質の広角レンズがほしい
- 7mmの広角撮影を行いたい
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 ASPH.がオススメの方
- 高画質な広角レンズがほしい
- レンズフィルターを装着したい
- 防塵防滴機構が必要
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6がオススメの方
- コンパクトな広角レンズが欲しい
- レンズフィルターを装着したい
- 低価格な広角レンズが欲しい
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0がオススメの方
- 7mmの広角撮影を行いたい
- そこまで値段が高くない広角レンズがほしい
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