こんにちは、E-M-Wです。
現在OLYMPUSから様々なミラーレス一眼カメラが発売されています、そして、それらは機種によって使える機能などが異なります。
今回は2019年8月現在OLYMPUSオンラインショップで取り扱われている機種を対象にそれぞれの特徴を紹介していきます。
この記事は2019年8月21日に修正した記事になります。
2019/08/20 E-M1Xを追加しました
2017/09/24追記:E-M10 Mark Ⅲを追加しました。
今回紹介するカメラ
OLYMPUSのミラーレス一眼はPENシリーズとOM-Dシリーズの2種類に分類できます。
PENシリーズは
- PEN Lite E-PL8
- PEN Lite E-PL7
- PEN-F
の4機種のラインナップで
OM-Dシリーズは
- E-M1 Mark Ⅱ
- E-M10 Mark Ⅱ
- E-M10 Mark Ⅲ
- E-M5 Mark Ⅱ
- E-M1X
の5機種のラインナップになっています。
今回はOM-Dシリーズを紹介していきます。
E-M10 Mark II
OM-Dシリーズの初心者向けモデルで2015年9月4日に発売されました。カラーがブラック、シルバーの2色展開です。
サイズは幅119.5mm高さ83.1mm奥行き46.7mmで重量が390g(バッテリー、メモリーカード込み)です。
OM-D三兄弟の末っ子で、OM-Dシリーズの中では一番小型、軽量なモデルです。
OLYMPUSのホームページではパパママのためのカメラという扱いですが実際には高いポテンシャルを秘めたカメラです。
現在オリンパスオンライショップでは販売されていません。
画素数
1605万画素で、これはE-PL7,E-M5 Mark Ⅱと同じです。
手ぶれ補正
エントリーモデルであるにもかかわらず、5軸手ぶれ補正が搭載されています。 その補正効果は4段分になります。
EVF
EVFの性能はE-M5 Mark II,E-M1 Mark IIには及ばないものの、エントリーモデルとしては十分の性能を持っています。
その性能は、236万ドットでファインダー倍率が35mm換算で0.62倍となっています。
内臓ストロボ
OM-Dシリーズで唯一ポップアップ式のストロボを内臓しています。 ストロボを使用することはあまりないと思いますが、ちょっとした必要な時にあると便利だと思います。
こんな方にお勧め
- 初心者向けの低価格モデルでもEVF付きのカメラが欲しい
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E-M10markⅢ
E-M10 Mark Ⅱの後継機でOM-Dシリーズの初心者向けモデルで、2017年9月15日に発売されました。カラーがブラック、シルバーの2色展開です。
サイズは、幅121.5mm高さ83.6mm奥行き49.5mmで重量が410g(バッテリー、メモリーカード込み)です。
E-M10 Mark Ⅱと比較すると、スペック自体はほとんど変わっていませんが、新たに4K動画が撮影可能になり、初心者向けのモードも追加されています。
またこれまでのOLYMPUSのカメラとは違い、操作方法やUIも初心者でもわかりやすいように変更されています。
これまで以上にカメラ初心者向けのモデルとなっています。
こちらの記事で詳しく解説しています
2017/12/13追記
DPREVIEW AWARDS 2017でE-M10 Mark Ⅲがベストエントリーモデルカメラに選ばれました
画素数
約1605万画素で、E-M10 Mark Ⅱと同じです。
手ぶれ補正
E-M10 Mark Ⅱ同様に5軸手ぶれ補正が搭載されています。 補正効果は4段分です。
EVF
EVFも236万ドットでファインダー倍率が35mm換算で0.62倍でE-M10 Mark Ⅱと同じです。
アドバンスドフォトモード
今回新たに追加されたモードで、9種類の高度な撮影方法(ライブコンポジット・ライブタイム・多重露出・HDR・静音シャッター・パノラマ撮影・デジタルシフト・AEブラケット・フォーカスブラケット)がこのモードに集約されており簡単にアクセスすることができます。
4K動画
OLYMPUSのミラーレス機では、E-M1 Mark Ⅱとこの機種のみ(2017年10月現在)4K動画撮影機能が搭載されています。
こんな方にお勧め
- 初心者でも簡単に操作できるカメラが欲しい
- 4K動画を撮影したい
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E-M5 Mark II
OM-Dシリーズの中級者向けモデルで2015年2月20日に発売されました。カラーがブラック、シルバーの2色展開です。
サイズは幅123.7mm高さ85m奥行き38mmで重量が469g(バッテリー、メモリーカード込み)です。
OM-D三兄弟の次男で、OM-Dシリーズでは中級機の扱いですが上級機であるE-M1の発売から1年以上後に発売されたため、機能面ではE-M1を凌ぐ部分も多々有ります。
画素数
1605万画素で、これはE-PL7,E-M10 Mark Ⅱと同じです。
手ぶれ補正
5段分の補正がある5軸手ぶれ補正を搭載しています。 さらに、レンズ内手振れ補正機能内蔵している「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と組み合わせることで6段分の補正効果を誇る5軸シンクロ手振れ補正を使用することができます。
これはOLYMPUSの手ぶれ補正の中でも最高の性能を誇り、この機種以外にはPEN-Fにだけ搭載されています。 つまり、手ぶれ補正の性能はE-M1を凌駕しています。
EVF
236万ドット、ファインダー倍率は35mm換算で0.74倍のEVFが搭載されています。 これはE-M1に搭載されているのと同じもので、現在発売されているOLYMPUS機のEVFでは最高の仕様になっています。
背面液晶
OM-DシリーズではE-M1 Mark Ⅱと同じくバリアングルモニターを採用しています。 バリアングルモニターを使えば自由なアングル、構図で撮影することができます。
防塵防滴性能
雨の中でも撮影可能な防塵防滴性能を持っており、さらには-10℃まで対応できる低体温性能も兼ね備えています。 この機能は上位機のE-M1 Mark Ⅱと同等の性能となっています。
ハイレゾショット
ハイレゾショットとは、0.5ピクセル単位でセンサーをずらして8回撮影した画像を元に高解像度の写真を作り出す機能です。 1605万画素のE-M5 Mark Ⅱで行うと4000万画素相当の写真を撮ることができます。 これはE-M1には搭載されていない機能になります。
こんな方にお勧め
- 防塵防滴のカメラが欲しい
- 三脚なしでもブレない強力な手ぶれ補正のカメラが欲しい
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E-M1 Mark Ⅱ
OM-Dシリーズの上級者向けモデルで2016年12月22日に発売されました。
サイズは幅134.1mm高さ90.9m奥行き68.9mmで重量が574g(バッテリー、メモリーカード込み)です。
OM-D三兄弟の長男で、OLYMPUSのミラーレス一眼では上位機種となっています。 上位機種だけあって最高の機能・性能を誇り、E-M10 Mark II・E-M5markIIをあらゆる面で凌ぎ、OLYMPUS史上最強のミラーレス一眼カメラとなっています。
特に動体撮影の性能(連写性能・AF性能・EVF性能など)が他者のミラーレス一眼カメラと比較しても圧倒的に勝っています。
こちらの記事でE-M1 Mark Ⅱを開封、E-M1と比較しています。
画素数
2037万画素で、これはOLYMPUSのミラーレス一眼カメラでは最高の画素数になっています。
背面液晶
OM-DシリーズではE-M5markⅡと同じくバリアングルモニターを採用しています。 バリアングルモニターを使えば自由なアングル、構図で撮影することができます。
手ぶれ補正
新型の5軸手振れ補正を搭載し、5.5段分の補正効果を誇ります。 さらに、E-M5 Mark II同様にレンズ内手振れ補正機能内蔵している「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と組み合わせることで5軸シンクロ手振れ補正を使用することができますが、その補正効果はなんと世界最高の6.5段分です。
ちなみにOLYMPUS曰く、6.5段以上の補正を行うには地球の自転も計算する必要があるそうです。
こちらの記事でE-M1 Mark ⅡとE-M1の手振れ補正の効果を比較しているのでよければ参考にしてみてください。
EVF
E-M5 Mark II同様に236万ドット、ファインダー倍率は35mm換算で0.74倍のEVFが搭載されています。
しかし、フレームレートは120fps・表示タイムラグは0.005秒(E-M5 Mark IIは60fps・0.010秒)となっており、動体撮影に最適なEVFに仕上がっています。
防塵防滴性能
雨の中でも撮影可能な防塵防滴性能を持っており、さらには-10℃まで対応できる低体温性能も兼ね備えています。 この性能はE-M5markⅡと同等のものになっています。
AF性能
E-M1 Mark ⅡのAF性能は他のOM-Dシリーズとは比べ物にならないぐらい進化しています。
他のOM-DシリーズはAFがコントラストAFですが、E-M1 Mark ⅡはS-AF時はハイブリットAF(像面位相差AF+コントラストAF)でC-AF時は像面位相差AFになっています。 そして、AFエリアは121点で全てクロスセンサーです。
さらに動体追従アルゴリズムを一新し、動体撮影能力が飛躍的に向上しています。 新しくC-AF追従感度の設定などもできるようになり被写体や場面に合わせた設定も可能になりました。
それ以外にもAFリミッター・動体追従クラスター表示・AFターゲットパッドなど新しい機能も追加されています。
連写性能
連写H | 連写L | 静音連写H | 静音連写L | |
E-M1 Mark Ⅱ | 約15コマ/秒 | 約10コマ/秒 | 約60コマ/秒 | 約18コマ/秒 |
E-M5markⅡ | 約10コマ/秒 | 約5コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
E-M10markⅡ | 約8.5コマ/秒 | 約4コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
上の表はOM-Dシリーズの連写性能の一覧表です。
この表を見ればE-M1 Mark Ⅱの連写性能が他のOM-Dシリーズと比べ、圧倒的なのが一目瞭然ですね。
ちなみにE-M1 Mark Ⅱの超高速連写性能はOLYMPUSのミラーレス一眼カメラの中で最高性能なのはもちろんですが、他社のデジタル一眼レフ・ミラーレス一眼カメラと比較してもトップクラスの性能を誇っています。
さらに、通常の連写では撮影困難な鳥の飛び立つ瞬間など、決定的瞬間も逃さず写真に収めることのできるプロキャプチャーモードと言う強力な新機能も追加されています。
このモードの使い方は、
- いつ動くかわからない被写体(飛び立ちそうな鳥など)にシャッターを半押しで待ちます。
- 動いたらシャッターを押します。
すると、シャッターを押した前後の最大14コマの写真が記録されています。 これを使えば、撮りたい瞬間にシャッターを押すのが遅れてもカメラには見事決定的瞬間が収められています。
こちらの記事でプロキャプチャーモードについて書いているのでよければ参考にしてみてください。
ハイレゾショット
E-M5markⅡにも搭載されているこの機能ですが、E-M1 Mark Ⅱではさらにパワーアップしています。 2037万画素のE-M1 Mark Ⅱで行うと5000万画素相当の写真を撮ることができます。
グリップ
他のOM-Dシリーズよりもグリップが前にせり出しています。
これにより、PROレンズのような大型レンズを装着してもカメラをしっかりとホールドすることができます。
その他E-M1 Mark Ⅱ関連の記事
こんな方にオススメ
- 動体撮影がメインの方
- PROレンズなどの大型レンズを使用する方
- 最高性能のカメラが欲しい方
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E-M1X
OM-Dシリーズのプロフェッショナルモデルで2019年2月22日に発売されました。カラーはブラックのみの展開です。
サイズは幅144.4mm高さ146.8mm奥行き75.4mmで重量が997g(バッテリー、メモリーカード込み)です。
ミラーレス一眼カメラとしては世界初の縦位置グリップ一体型の形状で縦位置・横位置を即座に持ち変えることができ、大型レンズでも安定したホールディング性を持つ大きなグリップ、縦横どちらでも間違えず操作できるよう考えられたボタンなど、オリンパスの最上位機種だったE-M1 markⅡをベースにプロカメラマンが求める機能・性能を詰め込んだプロフェッショナルのためのミラーレス一眼カメラ、それがE-M1Xです。
画素数
画素数はE-M1 markⅡ同様に2037万画素となっています。
背面液晶
こちらもE-M1 markⅡと同じ104万ドットのバリアングルモニターを採用しています。
手ぶれ補正
E-M1 markⅡが発表された時、おそらく誰もが6.5段分の補正効果(5軸シンクロ手ぶれ補正時)に驚いたことでしょう。
しかし、E-M1Xの手振れ補正はそれを超える7.5段分の補正効果(5軸シンクロ手ぶれ補正時)を持っています。
EVF
EVFもE-M1 markⅡと同じ236万ドット、ファインダー倍率は35mm換算で0.74倍、フレームレートは120fps・表示タイムラグは0.005秒を採用しています。
防塵防滴性能
E-M1 markⅡ同様に防塵・防滴・-10°の耐低温性能を持っていますが、これまで以上に厳しい防滴試験等を行い、厳しい環境下での使用でもさらに信頼性が増しています。
連写性能
こちらもE-M1 markⅡと同じ連写性能を持っています。
ハイレゾショット
ハイレゾショットはE-M1 markⅡ・E-M5 Mark Ⅱにも搭載されていますが、E-M1Xは一味違います。
従来の三脚を使用したハイレゾショットはもちろん可能ですが、新たに手持ちハイレゾショットが追加されています。
この手持ちハイレゾショットはその名の通り、三脚を必要としない手持ち撮影によるハイレゾショットです。
三脚が使用できない場所や移動が多い撮影時でも高解像度の写真を撮影することができるようになりました。
AF性能
このE-M1Xはオリンパスのミラーレス一眼カメラ史上最高のAF性能を持っています。
E-M1 markⅡの画像処理エンジンTruePic VIIIを2基搭載することで、これまで以上に高度な処理を高速で行えるようになったためです。
さらにE-M1 markⅡにはなかったインテリジェント被写体認識AF機能やカスタムAFターゲットなどAF関連機能も充実しています。
動画性能
E-M1 markⅡと同じく4K動画撮影可能で、さらにE-M1XはLog撮影やFHD120fpsの動画撮影に対応しています。
こんな方におすすめ
- 動体撮影がメインで最高のAF性能を求めている方
- 世界最高レベルの手振れ補正の効果を体感したい方
- 縦グリップ一体型のカメラが欲しい方
- オリンパスのミラーレス一眼カメラで最高の性能のカメラが欲しい方
E-M1Xの関連記事はこちら
最後に
オリンパスのPENシリーズについてはこちらの記事を参考にしてみてください
パナソニックのミラーレス一眼カメラについてはこちらの記事を参考にしてみてください