こんにちは、E-M-Wです。
2018年2月14日にパナソニックからミラーレス一眼カメラのGX7markⅢが発表されました。
今回はGX7markⅢとGX7markⅡとGX8の3機種を比較したいと思います。
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3機種のスペック表
GX7markⅢ | GX7markⅡ | GX8 | |
画素数(有効画素/総画素) | 2030万画素 / 2177万画素 | 1600万画素 / 1684万画素 | 2030万画素 / 2177万画素 |
動画性能 | 3840×2160(4K)/30p,24p 1920×1080(FHD)/60p,30p,24p 1280×720(HD)/30p | 3840×2160(4K)/30p,24p 1920×1080(FHD)/60p,30p,24p 1280×720(HD)/30p 640x480(VGA)/30P | 3840×2160(4K)/30p,24p 1920×1080(FHD)/60p,30p,24p 1280×720(HD)/30p 640x480(VGA)/30P |
手ぶれ補正 | Dual I.S.(ボディ内5軸手ぶれ補正) 補正効果4段 | Dual I.S.(ボディ内5軸手ぶれ補正) 補正効果4段 | Dual I.S.(ボディ内4軸手ぶれ補正) 補正効果非公開 |
背面液晶 | 3.0型/約124万ドット 静電容量方式タッチパネル チルト式 | 3.0型/約104万ドット 静電容量方式タッチパネル チルト式 | 3.0型/約104万ドット有機EL 静電容量方式タッチパネル バリアングル式 |
電子ビューファインダー | 約276万ドット相当 カラー液晶 LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.39倍(35mm判換算:約0.7倍) | 約276万ドット カラー液晶 LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.39倍(35mm判換算:約0.7倍) | 約236万ドット 有機EL(OLED) LVF 視野率 / 倍率 約100% / 約1.54倍(35mm判換算:約0.77倍) |
AF測距点 | 49点 | 49点 | 49点 |
シャッター速度 | 静止画:メカシャッター:T(タイム)最大約30分、60~1/4,000秒、電子シャッター:1~1/16,000秒 動画: 1/25~1/16,000秒 | 静止画: T(タイム)最大約120秒、60~1/4,000秒、電子シャッターON:1~1/16,000秒 動画: 1/25~1/16,000秒 | 静止画: B(バルブ)最大約30分、60~1/8,000秒、電子シャッターON:1~1/16,000秒 動画: 1/25~1/16,000秒 |
連写性能 | [メカシャッター]高速H(AFS時)約9コマ/秒、高速H(AFC時)約6コマ/秒 [電子シャッター]高速H(AFS時)約9コマ/秒、高速H(AFC時) 約6コマ/秒 | [メカシャッター]高速H(AFS時)約8コマ/秒、高速H(AFC時)約6コマ/秒 [電子シャッター] 超高速(AFS時)約40コマ/秒、高速H(AFS時)約10コマ/秒、高速H(AFC時) 約6コマ/秒 | [メカシャッター]高速H(AFS時)約8コマ/秒、高速H(AFC時)約6コマ/秒 [電子シャッター] 超高速(AFS時)約40コマ/秒、高速H(AFS時)約10コマ/秒、高速H(AFC時) 約6コマ/秒 |
内蔵フラッシュ | TTL調光内蔵ポップアップ式 GN6.0相当(ISO 200・m)、GN4.2相当(ISO 100・m) | TTL調光内蔵ポップアップ式 GN6.0相当(ISO 200・m)、GN4.2相当(ISO 100・m) | なし |
静止画撮影可能枚数 | 260枚(モニター時)、250枚(ファインダー時)、940枚(省電力ファインダー撮影設定時) | 290枚(モニター時)、270枚(ファインダー時) | 330枚(モニター時)、310枚(ファインダー時) |
動画撮影可能時間 | 約90分(モニター時)、約80分(ファインダー時) | 約100分(モニター時)、約90分(ファインダー時) | 約120分(モニター時)、約120分(ファインダー時) |
本体サイズ | 幅 約124mm x 高さ 約72.1mm x 奥行 約46.8mm | 幅 約122mm × 高さ 約70.6mm × 奥行き 約43.9mm | 幅 約133.2mm x 高さ 約77.9mm x 奥行 約63.1mm |
本体重量 | 約450g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、約407g(本体のみ) | 約426g(ボディキャップなし、バッテリー、メモリーカード含む)、約383g(本体のみ) | 約487g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、約435g(本体のみ) |
では、このスペック表の気になる部分や新機能などを簡単に解説していきます。
画素数
GX7MK2は1600万画素でしたが、GX7MK3はGX8と同等の2030万画素にアップしています。 さらにGX8はローパスフィルターが搭載されていましたが、GX7MK3はローパスフィルターレスになっているので解像力が高くなっています。
手ぶれ補正
GX7MK3は5軸のボディ内手振れ補正を搭載しており、さらにレンズと連動して手振れ補正効果を高める「Dual I.S.」にも対応しています。 ちなみにGX7MK2にも同じ性能の手ぶれ補正が搭載されています。
補正効果は約4段分となっており、補正効果はまずまずといったところです。
同じパナソニックのミラーレス一眼レフであるGH5・G8が約5段分の補正効果でG9 PROはなんと約6.5段分の補正効果をもち、さらに強力な「Dual I.S.2」に対応しているので、それらと比較すると少し物足りませんね。
背面モニター
GX7MK3はGXシリーズでは最高の約124万ドットでチルト式の背面液晶を採用しています。
画素数だけで比較するとGX8の背面モニターより優っていますが、GX8の背面モニターは有機ELを採用しているので色の美しさに関しては劣っています。
またGX8はバリアングル式なのでチルト式よりも自由に可動する事できます。
電子ビューファインダー
GX8で好評だったチルト式のEVFですが、GX7MK2では固定式に変更されていました。しかし、GX7MK3になりチルト式にまた戻っています。
チルト式のEVFはローアングル撮影時などでもEVFを覗くことができるので、日中など眩しいシーンなどでとても活躍します。
EVFの仕様はGX7MK2と同様の約276万ドットの液晶ディスプレイとなっています。
ちなみにGX8の仕様は約236万ドットの有機ELディスプレイなので、背面液晶と同様に色の美しさでは劣っています。
新フォトスタイル L.モノクロームDが追加
フォトスタイルとは、簡単に写真を印象的に仕上げてくれる便利なフィルター機能ですが、今回新たに「L.モノクロームD」が追加されています。
ハイライトとシャドウをさらに強調させつつ、絶妙にディテールを残した新フォトスタイル「L.モノクロームD」を新搭載。よりハイコントラストでダイナミックなモノクローム写真に仕上げることができます。コントラストは付けつつも、絶妙なディテールと質感は残した、味わい深いモノクロームの効果です。
と公式ページでは解説されています。
4Kフォトに新機能が追加
4Kフォトとは、4K動画から約800万画素の静止画を30コマ/秒で切り出すことができるパナソニックのお家芸的な機能ですが、その4Kフォトを利用した機能が新たに追加されています。
軌跡合成という機能で、動いている被写体の軌跡を、一枚の写真することができます。 このような合成はこれまでPCでの編集が必要でしたが、この機能を使えばカメラだけで作成することが可能です。
それ以外にもオートマーキングと言う機能も追加されています。
この機能は4Kフォト撮影時に動いている被写体や人の顔を自動的に検出しマーキングをおこなってくれる機能です。
これにより、撮影した写真の選別時にベストショットを素早く簡単に見つけ出すことができるそうです。
露出補正ダイヤルとフォーカスモードレバーが追加
GX8にはあり、GX7MK2には搭載されていなかった露出補正ダイヤルとフォーカスモードレバーがGX7MK3には搭載されています。
露出補正ダイヤルは露出を素早く変更でき、フォーカスレバーはフォーカスモードを素早く変更できるため一瞬を捉えるストリートフォトではとても重要な機能です。
別売りの専用のハンドグリップが用意されている
GX7MK3に大型レンズを装着してもしっかりとホールドできるようにハンドグリップ DMW-HGR2が用意されています。
こちらはメーカー純正なので装着してもボディにしっかりと馴染むデザインになっています。
大きさと重さ
大きさはGX7MK3とGX7MK2がほぼ同じで、GX8は見るからにこの二機種と比べて大きいですね。
ちなみに重量はGX7MK2と比べるとGX7MK3の方が20gほど重くなっています。
静止画撮影可能枚数
GX7MK3の撮影可能枚数は三機種の中で最低の枚数ですが、ファインダー撮影時の省電力モードを使用することでバッテリー1つで約940枚の撮影が可能になります。
このモードはファインダーから目を離すと自動的にスリープモードになり、撮影していない時間帯の省エネになります。
GX7markⅢはGX7markⅡやGX8から買い換えるべきなのか
このGX7markⅢは、パナソニック公式でもストリートフォト一眼と名乗っており、コンパクトなボディでコンパクトな単焦点レンズと組み合わせればスナップ撮影など速写性が必要な撮影シーンに適していると思います。
GX7markⅡやGX8ユーザーはこのGX7markⅢに買い換えるか悩み所ですね。
GX7markⅡユーザーは、
- 画素数が1600万画素から2000万画素にアップしている
- EVFがチルト式に変更されている
- 背面液晶が約124万ドットにアップしている
- 4Kフォトに新機能やフォトスタイルが追加されている
- 専用のハンドグリップが用意されている
- 露出補正ダイヤルとフォーカスモードレバーが搭載されている
GX8ユーザーは、
- コンパクトなボディ
- ローパスフィルターレス
- ボディ内手ぶれ補正が5軸なので強力
- 4Kフォトに新機能やフォトスタイルが追加されている
- 背面液晶が約124万ドットにアップしている(ただし、有機ELモニターから液晶モニターにダウン)
- EVFが約276万ドットにアップしているただし、有機ELモニターから液晶モニターにダウン)
- ポップアップ式のフラッシュが内蔵されている
- 防塵防滴性能ではない
などの点を踏まえてGX7markⅢを購入するか検討して見てください。
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