こんにちは、E-M-Wです。
2018年2月にOLYMPUSからE-PL9、パナソニックからGF10という二種類のミラーレス一眼カメラが発表されました。
この2機種は初心者の使用に最適なエントリーモデルのカメラとなっています。
今回はこのE-PL9とGF10を比較したいと思います。
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スペック比較表
E-PL9 | GF10 | |
画素数 | 有効画素数 約1605万画素/総画素数 約1720万画素 | 有効画素数 約1600万画素/総画素数 約1684万画素 |
動画 | 3840×2160(4K)/30p,25p,24p 1920×1080(FHD)/60p,50p,30p,25p,24p 1280×720(HD)/30p,25p,24p | 3840×2160(4K)/30p,24p 1920×1080(FHD)/60p,30p,24p 1280×720(HD)/30p |
手ぶれ補正 | ボディ内手ぶれ補正あり、補正効果3.5段 | 手ぶれ補正なし |
背面液晶 | 3.0型/約104万ドット 静電容量方式タッチパネル | 3.0型/約104万ドット 静電容量方式タッチパネル |
AF測距点 | 121点 | 49点 |
連写性能 | [メカシャッター]連写H(ピント固定)]約8.6コマ/秒、連写L(追従)約4.8コマ/秒 [電子シャッター]静音連写H(ピント固定)約14.1コマ/秒、静音連写L(追従) 約6.1コマ/秒 | [メカシャッター]高速H(ピント固定)約5.8コマ/秒、高速H(追従)約5コマ/秒 [電子シャッター]高速H(ピント固定)約10コマ/秒、高速H(追従) 約6コマ/秒 |
内蔵フラッシュ | TTL調光内蔵ポップアップ式 GN7.6相当(ISO 200・m)、GN5.4相当(ISO 100・m) | TTL調光内蔵ポップアップ式 GN5.6相当(ISO 200・m)、GN4.0相当(ISO 100・m) |
静止画撮影可能枚数 | 約350枚 | 約210枚 |
動画撮影可能時間 | 約80分 | 約30分 |
本体サイズ | 117.1mm(幅)×68.0mm(高さ)×39.0mm(奥行き) | 106.5mm(幅)×64.6mm(高さ)×33.3mm(奥行き) |
重量 | 約380g(本体、バッテリー、メモリーカード含む) 約332g(本体のみ) | 約270g(本体、バッテリー、メモリーカード含む) 約240g(本体のみ) |
では、このスペック表の気になる部分抜粋して簡単に解説していきます。
手ぶれ補正
E-PL9の手ぶれ補正は3.5段分の補正効果があります、手ぶれ補正に定評のあるオリンパスのカメラにしてはやや控えめな性能です。
しかし、GF10に関しては手ぶれ補正機能自体が搭載されていません。初心者ほど手ぶれ補正が必要だと思うので、この仕様は少し残念ですね。
日中の屋外などは手ぶれ補正が無くても何も問題ありませんが、少し暗い場所での撮影時は注意が必要です。
GF10でそのようなシチュエーションの撮影時は、明るいレンズや手ぶれ補正を搭載したレンズを使用することをお勧めします。
動画機能
両機種ともに4K動画が撮影可能になっています。
ちなみに動画撮影中もE-PL9の方は手ぶれ補正が働きます。
背面液晶
どちらの背面液晶も3.0型/約104万ドット 静電容量方式タッチパネルを採用しており、さらに自撮り撮影のために背面液晶が180度回転し自撮りモードに変形できるという共通点があります。
ただし、自撮りモード時の背面液晶の位置がE-PL9はボディの下になり、GF10はボディの上になるといった違いが見られます。
連写性能
エントリーモデルということもあり、両者の連写性能はそれほど高くはありません。
ただし、GF10には4Kフォト機能が搭載されています。この機能は、4K動画から約800万画素の静止画を30コマ/秒で切り出すことができます。 これを使えば、通常の連写以上に決定的な瞬間を捉えることができます。
フィルター機能
オリンパスのカメラにはアートフィルター、パナソニックのカメラにはクリエイティブコントロールと言うフィルター機能を搭載しています。
この機能を使えば、簡単に写真を印象的に仕上げることができます。
ちなみにE-PL9のアートフィルターは16種類から選択が可能で、GF10のクリエイティブコントロールは22種類から選択が可能となっています。
ボディのデザインとサイズ
どちらのカメラもファッション性が高くおしゃれなデザインなので女性に強くお勧めします。
また、カメラサイズはコンパクトで軽量なので、大きなカメラバッグを使用しなくても普段使いのバッグに入れて毎日持ち歩けます。
ちなみにどちらも軽量・コンパクトなカメラですが、上にあるスペック表を見てわかる通りGF10の方がさらに小さく軽くなっています。
自撮り機能
どちらのカメラも背面液晶が180度稼働し自撮りモードに変形できるという点は同じですが、GF10には多彩な自撮り機能が搭載されています。
- 夜景をバックに美しく自撮りできる、夜景セルフィーモード
- 自撮りモードと4Kフォトモードを組み合わせた4Kセルフィーモード
- 大人数や風景も一緒に自撮りができる広角4Kセルフィーモード
- 美肌モード・スリムモード・背景コントロールなどのその他フィルター設定機能
などがあります。
キットレンズのバリエーション
E-PL9のレンズキットのバリエーションは、
- ボディのみ
- ボディ+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ レンズ
- ボディ+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ レンズ+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R レンズ
の計3種類です。
しかし、GF10のレンズキットのバリエーションは、
- ボディ+LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. レンズ+LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH. レンズ
の1種類しかありません。
GF10のレンズキットの組み合わせはよく考えられているし、値段的にもお得です。
しかし、最初に必要なレンズは使う人や使う用途によって違います。
なので、レンズキットのバリエーションはもう少しあった方が良いですね。
どちらがオススメか?
どちらのカメラもエントリーモデル・自撮りモード搭載・簡単な操作性・カメラボディのデザインがおしゃれなど多くの共通点があります。
そんなよく似ている両機種ですが、
E-PL9には、
- ボディ内手ぶれ補正が搭載されている
- レンズキットのバリエーションが豊富
というメリットがあります。
逆にGF10には、
- 4Kフォト機能が搭載されている
- 自撮り機能が充実
というメリットがあります。
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